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わたしの住む星、あなたの住む星

雨は好きだが湿気は嫌い、ねこです。

わたしの周りの人について。

1.先輩の相談を受ける新人、ねこ


わたしは新社会人になって2ヶ月経とうとしているのだが、同じ部署の先輩から相談を受けている。
先輩…Sさんとかにしようかな。
Sさんに何の相談をされているかと言うと、自分の病気のことと、職場環境について。
正直2ヶ月しかここにいない私にとって、ましてやこの組織に身を置いて2ヶ月である身としては、そもそも何が「普通」で何が「異常」なのかすら分かっていない。
大学までの環境や人間関係とは違うだろうし、そもそも、いわゆる「繊細(HSP)」な私にとっては組織に属していること自体がストレッサーになる得るので、まずは環境の中で自分が適応できる方法を探すぞ…!という段階。

もっと言えば、わたしはSさんとも2ヶ月しか関わっていない。
Sさんの病気のことも知識とまではいかないけれど分かることはある。私も同じようなものを持っている。
でも、何でそうなったか、今どんな状態か、みたいなことを切々と語られた新人ねこはどうしたらいいかわからない。
友達と共感したり愚痴を言ったりアドバイスし合うのとはまた違う。

2.わたしが思う「相談される」理由


思えば、わたしはよく人に相談してもらうことが多い。
「ねこには話すんだけど、、」とか、「誰にも言ってなくて」とか、そういうことが何度かある。
わたしは別に自分のことを聞き上手だと思ったことはないし、誰かにアドバイスできるような知識や経験があるかと言われたら微妙。
話すと長くなるし、気まぐれだし、持論みたいなものを話しがち。

それなのになぜ…?と思ったので母に聞いてみた。

「聞いてくれるからじゃない?」

とのこと。
人から相談されたら聞かない?と思うのだが、「聞いてくれる」というのは大きいのかもしれない。
わたしのスタンスとしては、どんなことでも自分だったらと思って聞く。わたしはHSPの特徴の中でも感情移入の度合いが大きいので、相手より感情が昂ってしまうこともある。その「共感」みたいな態度がいいのだろうか…。

それから、否定しない。
わたし自身、自分のことを否定されるのがもうめちゃめちゃに、はちゃめちゃに、むちゃくちゃに嫌なので(すごい嫌じゃん)、相手のことも否定しないようにしている。当たり前だけどね。
例えば間違った認識とか、自己否定が強い時は指摘はする。否定はしないけど。わたしも間違うことはあるし、自己否定/自己犠牲の女なので。

あとはなんだろう。
わりといつでも対応する。
これは別に「24時間営業」を掲げているわけではないのだけれど、基本的には「また今度ね」みたいなことはない。と思う。
本当に「ちょっとしたこと」とか「今じゃなくてもいいこと」とか、そういうのが分かっていれば後で聞くんだけど、わたしに相談してくれる人って「もうわりと考えました」とか「もうダメだ」とか、切羽詰まっている人の方が多い印象がある。
そういうときって、「今」聞いて欲しいみたいなところがあると思っていて、それはわたしがそうだからなんだけど、実はわたしがして欲しかったことをしているのかもしれない。

3.わたし自身はというと


わたしは自分のことをあまり話さない。

話すことがないというのもあるけれど、自分のことは自分にしかわからないみたいなところがどこかにあって、否定されて生きてきたわけではないけれど理解されない、みたいなことの積み重ねかもしれない。

考えればそんなのありふれたことで、他人のことを100%理解はできない。それはわたしにもできないし、家族だって違う人間である以上完全にわたしのことを理解することはできない。

ましてや、HSPであったり精神疾患であったり、そういうみんなの「デフォルトであるものではない」ものがあることは尚更理解し難い。わたしもそう思う。
わたしは、「どうせ理解できないじゃん」というよりは「否定されたり理解できないと突き放されたりしたときに傷つきたくない」というデカいデカい予防線のために、わたしを解放しない。

だからこそ、自分のことや悩みをわたしに話してくれる人のことを不思議にも思うし、有り難くも思うし、受け入れたいとも思う。
あまりそこに注力しすぎると、わたしが全て流れ込んでしまうので良くないと言われるのだけど。

4.わたしが思う、わたしの星

よく「こういう星の下に生まれた」みたいな表現を聞くのだけれど、わたしはきっと「相談される星」の人間なのだと思う。
急にわたしが、もう人の相談は受けないしもっとわたし自身のことを知ってもらうわよと思っても、きっと長くは続かない。

また誰かの相談を聞き、そこに感情を寄せて一緒に泣き、怒り、悩み、暗くて深いところでも手を繋ぐ。

わたしはよく「わたしのことサンドバッグだと思っていいよ」と言う。

別に殴って欲しいわけでもないし、わたしに暴言吐いてどうぞというわけではない。わたしには優しくして欲しい。当たり前よ。

愚痴を言えずに溜め込んでしまう人や、自分の気持ちを言語化するのが難しい人、感情自体をうまく出せない人もわたしに相談してくれることがあるのだけれど、とりあえず出してみた言葉がマイナスなことだったりトゲトゲしていたり、本当にその言葉で表せている?みたいなこともある。
そういうときに、わたしがサンドバッグとなって自分の気持ちがうまく言葉に落とせるように、気持ちに気づけるように、なってくれたらいいなと思う。


もしわたしのような星を求めている人がいたら、それがわたしの役割なのかもしれないなと思う。


※サムネイルはみんなのフォトギャラリーより拝借しています。

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