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遠視2.0が1年で近視0.4の世界に変わった話

職場、ハエとの戦い。ねこです。

今日はわたしの「目」について。

1.ねこ、家族の視力

わたしはずっと「目がいい」子どもだった。
教室の一番後ろの席でも黒板は読めたし、他の人が見えないような小さな文字も遠くから読めた。
「ねこあれなんて書いてる?」って聞かれることもよくあった。
家族の中で唯一わたしだけが裸眼で、眼科にお世話になることもものもらいの時くらいだったかな。

弟は昔からメガネっ子だった。幼少期は丸眼鏡をかけていてみんなから「ハリーポッター」と呼ばれていた。
弟は、左右の視力差がすごくて、片方は1.5とか?視力検査で普通にAがとれるくらいだったんだけど、片方がほとんど見えないみたいな感じだったらしい。
今は眼鏡を怠っているみたいだけど、生活はできているみたい。

母は、すごく遠視だったので、その影響で40代くらいから老眼らしい。
わたしも遠視だったので、「すぐ老眼になるよ」と言われて育った。

わたしはずっと裸眼だったので、眼鏡に憧れがあった。家族や友達の眼鏡を借りて「頭よく見える?」などとやっていた。(鼻当てが苦手で長くはつけられなかった)

2.遠視って近視になるの??

わたしが「あれ?見えにくくない?」と思ったのは大学4年の途中くらいから。
元々、目が疲れやすくて眼精疲労の目薬をもらいに眼科に行ったことが何回かあるので、きっと目が疲れてるんだろうと最初は思っていた。

でも、今までダイニングからリビングのテレビの番組表が見えていたのに見えなくなったり、夜の運転など光がある場所で前が見えにくくなったりしたことで、「あれ??もしかして目が悪い?」と思うようになった。

これは一大事だ。

視力2.0がわたしの数少ない「わたしの好きなところ」だったのに、それを失ってしまったらわたしの目に関する好きなところはなくなってしまうのでは?!


そんなこんなで眼科に行った。

「今までねこさんは遠視だったんだけどね、ちょっと近視になってるね」

とのこと。

え?!き、き、き、近視?!
遠視から近視に変わることあるんですか?!

と思ったのだが、どうやらなるらしい。

近視になった(視力が下がった)原因は、1年間以上にわたって続けた卒業論文、におけるパソコンの使用が一番可能性としては高いらしい。

わたしは卒論を書くようになるまでパソコンは週に1回使うかどうか、ゼミのレポートは手書きだったのでなおさらパソコンを使うことはなかった。調べるのも携帯でいいしさ。

この一年で視力が1以上も下がり、なおかつ近視になったことはわたしにとって何か大きなものを失ったような経験だった。


母からは、「そんなことで落ち込まなくても」と言われたが、2.0見えていた世界が1年で0.4しか見えない世界になったら、そりゃ落ち込むし動揺もするさ。あったものがなくなる経験を初めてしたような気がする。

3.世紀の大発見!世界は2つある

近視になってから、人生初の眼鏡を作った。
ずっと眼鏡に憧れていたはずなのに、いざ自分の眼鏡を作るとなると少し悲しい気持ちになった。

かけなくていいけどかける、ということがカッコよく思えたのかもしれない。


そんなこんなで眼鏡を作り、運転の時と遠くのもの(主にテレビなど光るもの)を見るときにかける生活を始めた。

そして、夕方から夜の運転で眼鏡を着脱している時に、「近視」と「遠視」の違いを感じた。

その日は雨が降っていたのだが、眼鏡を外した瞬間にフロントガラスの雨粒に焦点が合ったのだ。
カメラの焦点を合わせたような感覚になった。
そしてまた眼鏡をかけると、焦点はフロントガラスの向こうに止まっている車に合った。


わたしは感動した。

これが!!!近視と!!!!遠視の!!!!違い!!!

もう眼鏡に慣れている方などは、こいつは何を興奮しているんだと思うかもしれないが、今まで遠視の見え方しか知らなかった世界で近視になり、「遠視」を意図的に作る環境になったとき、見え方が2つあるんだという何かすごい発見をしたような気持ちになったのだ。全然すごくないけど。


4.これから


それからわたしは眼鏡をかけるのが楽しみになった。
遠視の世界を知っているからこそ、「そう!今まではこう見えてたの!」と思う懐かしさもあり、また見えるようになる術があるというのもわたしにとっては救いでもあった。

そして眼鏡をつける瞬間、外す瞬間のあの世界が変わるような感覚も、眼鏡初心者のわたしにとってはまだ新鮮に感じられている。
しばらくしたら慣れてしまうかもしれないが。今はこの新鮮さも楽しもうと思う。

技術の進歩に感謝。

とはいえわたしは、わたしが好きだった「遠視の世界」をデフォでもう一度取り戻せはしないかと、また技術の進歩に期待し、頼っている。


※サムネはみんなのフォトギャラリーより拝借しています。

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