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電子カルテ開発あるある

病院向けの電子カルテの開発を担当するエンジニアに私からのアドバイスというか心構えです。あくまでも私の苦労話です。古い話ばかりなので、もうない話もあるかと思う。
①病院の入館手続きは、煩雑。覚悟する。紙の申請書を現地で入手しないと入れない病院は多い。患者さんが入る入口から業者が入るのは避けたほうがよい
②患者さんを「患者」と資料に記載すると即出禁になる。医療従事者は「患者様と呼んで、資料も作っているのに、お前たちは、、、」となる。
③病院とクリニックのごっちゃにしている素人は即出禁になる。素人かと
④医師を医者を呼ぶと即出禁になる。自分達は医者と呼んでいますが、決して医者と呼んではいけません。法律で定義された役割で呼びましょう。
⑤同じ理由で、看護師を看護婦と呼ぶと即出禁です。
⑥職員さんにビジネス感覚は期待できません。納品も済んでいるのに、「予算がとれなかったら、来年支払いでいい?」とおそらく何度も言われる。
⑦病院にサービスを提供する企業の社長も商売っ気がない方が多くて、上記のようなケースもにっこり「いいですよ」と答える方が多い
⑧製薬企業に対しては交渉力が強くて、扱いがひどい時がある。ただし、P社だけは逆に外人が病院に乗り込んで「学会から干すぞ」と怒鳴っていたことがあった。電子カルテエンジニア、MR、モニターなど出入り業者には明確な序列がある。
⑨黒いビジネススーツは嫌われます。可能であれば、業者感は消せるとよい。用がなくとも病棟の師長さんには挨拶して、顔を覚えてもらうとよい。用もなくうろついていると怒鳴られるので、挨拶は大切。
⑩サーバルームで仕事します。夏でも冷えて、凍え死ぬかと思った。
⑪当時は、「オーダー」という用語も高齢の医師には通じませんでした。あくまでも現場の言葉で医療従事者には伝えましょう
⑫病院によっては施設内に血液センターがあるので、たまに献血すると職員さんと会う
⑬仲間がどんどん減っていくので、残ったメンバーは仲良くなる
⑭業界が狭いので、転職すると知り合いがいる。業界のイベントにもだいたい知り合いがいる。

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