けだる〜〜〜く生きよう―2023年5月1日


・たまに行く職場近くのカレー屋さん。今日、初めてダール(豆のカレー)を食べたけど美味しかった。豆の料理を頼んで、かつそれを美味しいと感じるって、何かオトナな感じがする。しない? そっか…




・今日明日と有給を取る人が多く、そのためにオフィスは人が少なくて静かだった。これぐらい静かな方が仕事に集中できて良い。いや実際、集中なんてしていないけど。普段より意識が散漫しない、という意味で。

・連休前の仕事はどうしても消化試合のような感覚になりがち。他の社員さんもそうだったのか、オフィス全体にけだる〜〜い雰囲気がずっと充満していて、それも居心地が良かった。人間、これぐらいけだる〜〜く生きてた方がいい。


・『一級建築士矩子の設計思考』2巻を読み終えた。

・1巻ほどは分かりやすい面白さは薄れ、専門的な話題や用語が多くなり、「ここまで読んでくれた読者なら着いてこれるやろ!」という覚悟が感じられた。

・ただそれが決して面白くないわけではなく、建築士のリアルな業務内容だったり、建築士になるまでの大変な道のりだったりがつぶさに描かれていて、少しでも建築に興味がある人なら必読!という内容だった。

・中でも、居候させてもらっている高齢の家主のために自宅をリフォームする話の中で、「設計を通じて命を守る」という台詞が印象に残っている。

・何となく建築の設計と聞くと、安藤忠雄のような奇抜でアバンギャルドなデザインの建物を想起してしまうが、それは設計の一端にすぎない。

・設計の第一はいかに安全な建物を作るか。そこに住む人、そこを使う人が安心して身を委ねられる建物にするにはどうすればいいか。とにかくその点に腐心して建物とは作られているのだな、と、当たり前のことのようだけど、改めて感じた。


・ちなみに前職時代、数ヶ月ほど建築会社の設計部で研修を受けたことがある。劇中の矩子のように、無数にもある法規制すなわち制約を課されながら、それらをすべて満たした上で最大限安全で住みやすくて魅力的な図面を引く。

・当時はそれがまるでパズルのようで、とても楽しかった。現場と営業に回されて心をぶっ壊して辞めたけど、もし設計部所属だったらまだ続けていたかもしれない。

・何となく暇つぶしで設計の勉強でもしてみようかしら。最近、散歩の楽しさを覚え始めたから、設計の知識を身に着けておけば、街の建物の見方も変わって面白いかも知れない。

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