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介護が必要な高齢者にとっての化粧の健康への影響

介護が必要な高齢者にとって、化粧をすることは、心身の健康に様々な良い影響を与えると考えられています。以下、主な影響と注意点について説明します。
作成:株式会社RingsCare


1. 化粧による心理的な効果

  • 自己肯定感の向上: 化粧をすることで身だしなみを整え、周囲からもキレイになったと言われることで自信を持つことができるため、自己肯定感が高まります。

  • 気分転換: いつもと違う顔立ちになることで、気分転換になり、リフレッシュ効果が期待できます。

  • 社会的活動への参加意欲向上: 外出やイベントへの参加意欲が高まり、社会とのつながりを維持しやすくなります。

  • コミュニケーションの促進:化粧をしているその時間こそが大切なコミュニケーション手段となります。

2. 化粧による機能的な効果

  • 認知機能の維持・向上: 化粧をするという行為は、集中力や記憶力などの認知機能を刺激し、段取りを考えながら行うため脳機能への良い影響が期待できます。

  • コミュニケーション能力の向上: 化粧をすることで表情が明るくなり、他者への関心が増し、周囲とのコミュニケーションが円滑になります。

  • 日常生活動作(ADL)の向上: 化粧をするという動作は、手指の運動や視覚機能の刺激につながり、生活リハビリの一つにつながります。

3. 化粧することによるご家族への影響

  • コミュニケーションの活性化: 化粧について会話したり、一緒に選んだりすることで、家族間のコミュニケーションが活性化します。元気だった頃を思い出し、ご家族も嬉しい気持ちになります。

  • 介護負担の軽減: 高齢者が自分らしく生活することで、情動面が安定し、介護拒否がなくなったりと介護者の負担軽減につながることがあります。


化粧をする上での注意点

  • 皮膚の状態: 高齢者は皮膚が乾燥しやすいため、保湿をしっかり行い、刺激の少ない化粧品を選ぶことが重要です。

  • 誤嚥のリスク: 口紅などの誤嚥に注意する必要があります。

  • 介護者の負担: 化粧の時間やクレンジングの時間は介護者の負担が増えてしまう可能性があります。状況に応じて化粧の程度は調節しましょう。


まとめ

化粧と聞くと、贅沢なものや華美なイメージも強いですが、介護が必要な高齢者にとっても、化粧は心身の健康に良い影響を与えることが多くあります。高齢者の状態や希望に合わせて、無理なく取り入れていきましょう。
「医療や介護が必要になったら化粧なんて必要ない」という周りの思い込みが介護を受ける側にとって自分らしさや生きる力を奪っている可能性があるのです。

RingsCareでは介護が必要になっても
自分らしく美しく生きられるようサポートします


会社概要

株式会社RingsCare
高齢者医療現場での課題意識から生まれた看護とメイクセラピーを組み合わせた「心と外見のケア」を専門に行うスタートアップ企業。現在は、首都圏の有料老人ホームを中心に、高齢者向け化粧・整容ケアサービス(Rings Care®︎)を展開している。医療・介護現場に当たり前のように外見のケアが広がっていくことを目指し、看護師を中心とした研究会を発足させ、研究や教育にも力を入れている。

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