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2020.9.2 FC町田ゼルビア vs 愛媛FC

過密日程の厳しさを選手同様に感じております。

さてさて今節は一見すると2得点とも相手のミスによる得点ですが、前線の選手にとっては相手のミスを誘うことができた、自分が守備をがんばったからオウンゴールが生まれたと考え、メンタル的にノってくる選手もいるだろうなと思いました。特に安藤とか。

スタメン

スタメン

町田
4-4-2
前節と同じスタメン
平均身長(GK除く):174.9cm
愛媛
3-4-2-1
前節から4人変更
平均身長(GK除く):176.6cm

エネルギーとなった先制点

ここまで連戦が続くと若いチームとはいえ、疲れが溜まってくるものです。もちろん連戦の中で選手の入れ替えがほとんど無いということもありますが。

そしてボール保持にこだわらないチームなので、必然的に非保持、つまり守備の時間が長くなるので、相手に動かされる、走らされることになります。この連戦の中で、走るのは当然嫌なはずですよ。暑いし。

でも走るべき時に走って、攻守の切り替えを早くした結果が先制点のオウンゴールでした。毎試合できるだけ前でボールを奪おうと相手の最終ラインにプレスに行っていますが、自分の献身的なプレスが得点に結びついたこと、得点という形でプレスに行ったこと、守備をすることでチームに貢献できるというのが可視化されたのは、前線の4人にとっては大きなエネルギーになったことでしょう。

先制後はプレスに行くところ、パスコースを制限してブロック守備をする時間を見計らって、愛媛のビルドアップを妨害することに成功していました。

GKを積極的にビルドアップに組み込むかどうか

ゼルビアの2得点はどちらも相手のミスからで、上で言ったように前線の選手の頑張りもあるのですが、愛媛のビルドアップの構造上、GKの関わるビルドアップの問題でもあるのではないかなと思います。

J1ではマリノスを筆頭に、GKが積極的にビルドアップに関与するチームは多いですが、J2ではポゼッションを志向するチームでもGKはビルドアップに積極的に関与していないことが多いですよね。積極的に関与しているのは、愛媛、ヴェルディ、徳島と新潟くらいですかね。

やはり個の技術で劣るJ2ではGKをビルドアップに積極的に関与させる難しさをこの日は感じました。同じ16節の磐田-ヴェルディの試合でもヴェルディのビルドアップのミス、それもGKが持ち上がって奪われたことが失点に繋がったのを見たので、余計にこの日はその難しさを感じました。

我がゼルビアは困ったときの手段としてGKに下げてロングボールで陣地回復をしますが、愛媛はGKが蹴るという選択肢を採らないので、前プレに行ったときに裏を取られる怖さがなかったですね。

一方で、山形の櫛引、岡山のポープみたいな飛距離の出るキックが蹴れる、正確にボールを届けられる精度をもったGKがいると、前プレに行くときに怖さが出てきて、全体でラインを押し上げることができなくなってきますね。

この試合だと前半の終わりに2回ほどロングボールで裏を取られて、それが失点に繋がったこともあり、DFラインと中盤の間に広いスペースが生まれてセカンドボールの回収も上手くいかなくなってしまいましたね。

試合の終わり方

この試合は前半の終わりにプレスの強度が落ち、最終ラインからのロングボールを裏抜けしたFWの丹羽に収められ、失点しました。秋元が「ロスタイムだぞ!割り切れよ!」と言っていたところでの失点だったので、もう一度気を引き締めるべきでしたね。

そして後半です。疲労からか裏抜けの動きが無くなり、後ろの選手のサポートの動きもなくなったため、相手に囲まれて簡単にボールを奪われるシーンが増えました。選手交代などもしますが、前プレに行けなくなり、相手の攻撃を受けてしまうシーンが多く、相手に持たせていた前半にかわり、ボールを持たれ耐える時間が続きました。ゴール前での決定機も作られていたので、見ている側としてヒヤヒヤする展開でした。

やはり気になるのは前後半ともに残り10分の戦い方ですね。押し込まれて前に出れない、足が前に出ていかないというのは非保持のチームにとっては厳しいですね。

連戦続きなので厳しいことを言っているのは承知の上で言うのですが、非保持に強みを見出すのなら、90分走り切って相手に走り勝ってほしいなと思います。精神論みたいなのは嫌いなんですが、ボールを保持できない、する力がないのなら、できるだけ前で奪ってゴール前で決定機を多く作って得点を多く取るしか、今シーズンは勝つ方法がないのかなと思います。

そもそもサッカーは相手よりも多く点を取れば勝ちなんだから、引かないで前でボールを奪ってゴール決めちゃいなよって私は思っているのですが。


試合結果

町田 2-1 愛媛
得点者:7' オウンゴール
    45+2' 山瀬 功治
    56' 安藤 瑞季

さいごに

更新が遅くなり申し訳ありません。しかも感想文になってしまいました。私も過密日程に苦しんでいてですね、ゼルビアの試合を見る時間をなかなか取れないのです。

この試合で一番唸ったシーンは前半に合った奥山が裏抜けして、ゴール前でいい感じにトラップしたシーンですかね。あれは痺れました。岡田が外に張って、走るコースを作っていたのを見逃しませんでしたね。さすがです。


今節もお読みいただきありがとうございました。

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