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2020.10.21 FC町田ゼルビア vs アビスパ福岡

あとは決めるだけという試合でしたね。守備面に関しては、相手が連勝中だからとか、首位だからということは関係なく、自分たちの力を出し切れば、無失点に抑えることができるんだ!という試合が続いているから、3試合連続で無失点に抑えることができているのだと思います。

もちろん、前線の選手たちも守備に大きく貢献していて、足でスペースを消し続けてコースを限定しているから、後ろの選手が守りやすくなっているというのはあるので守備に関してはCBの2人とか奥山、海舟あたりにスポットが当てられがちですが、もっと前線の選手たちの守備面での貢献もたたえられるべきなのかなとは個人的には思いました。

それでは試合内容に入っていきます。

スタメン

スタメン

町田
4-4-2
前節から変更なし
平均身長(GK除く):177.0cm
福岡
4-4-2
前節から5人変更
平均身長(GK除く):181.1cm

福岡の鈍さにも助けられた前半

12連勝で怒涛の追い上げを見せ、首位に立つチームとの対戦となったこの試合。この12連勝には前回の、福岡でのアウェイゲームも含まれるため、ある選手からはこの連勝を止めるという声が聞こえてきたりもしていました。

だが、メンバーをほぼ固定して戦うゼルビアにとって、今季特有の5連戦は苦手で、徐々に足が止まる時間が早くなっていき、結果もよろしくないというのが現状です。

今節は5連戦の4試合目。後半はちょっと足が止まりましたが、前半は勢いよく特徴でもある前線からのプレッシング、ボランチのセカンドボールの回収、縦に速い攻撃等々特徴が出せていました。

それでも簡単にやらせてくれないのが流石首位というか、分析魔長谷部というか。ゼルビアの逆足配置SHに対しては、必ず中央にカットインさせないというのがファーストプレーから一貫して見られました。それでも無理やりシュートコースを見つけてシュートを打つという意外性を見せ、ジョンのポスト直撃のシュートやカイナのシュートなど、ゴラッソ未遂が結構見られました。

そしてスローイン戦術が存在するゼルビアに対して、同サイドにかなりの人数を配置して数的優位を作るとともにスペースを消すというのは、スローインだけでなく、90分通じて見られました。これにゼルビアの選手たちは付き合うことなく、いつも通りの人数しかかけないで、サイドチェンジや最終ラインにボールを戻したりとリスクは冒さないということをゼルビアの選手たちは徹底していました。

前半の福岡は特にこの最終ラインへのバックパスをプレスのスイッチにしていて、フアンマ、山岸のツートップがゼルビアのセンターバック陣に正面から行くことで、プレス耐性の無いセンターバックの選手のミスを狙おうとしていました。ここら辺は連戦、アウェイ4連戦のなかで先制点を早く取りたいという狙いが垣間見えますね。

それでもこの試合ではクリアミスなど嫌な奪われ方をしなかったため、福岡は意図した攻撃ができず、福岡は間延びをして個人で戦っている印象が強かったです。そのため、フアンマ相手でもきちんとそこで潰してボールを奪いきるということができていたのは印象的でした。

そしてゼルビアの攻撃で印象的だったのが、右サイドから始まるペナ角でのポストプレーです。安藤が福岡の屈強なCBを背負ってフリックするのですが、このプレーは割と他の試合でも見られるプレーで完全に読まれていましたね。さすがは分析魔のチームです。

前半の数回で同じような奪われ方をしていたので、フリックを受ける選手を囮にして、自分で持ち運んでシュートというプレーを一度見せておいて再度フリックをするという選択を採ってもよかったのではと思いました。大事なペナルティエリア付近のプレーだからこそ、チームの決まり事よりもその時のアイデアというかFWとしてのエゴを安藤には見せて欲しかったところです。


前寛之の投入で流れが変わった後半

後半も序盤は攻守において間延びしている福岡に対して主導権を握るゼルビア。そしてこの試合最大の決定機が訪れます。

サイドで奥山がボールを奪うと、真横の髙江にパス。その髙江が相手の最終ラインの背後へ走り出した安藤へパス。あとは決めるだけだったけれど、素直に相手にキーパーのファインセーブを褒めたい場面ではあります。

そして57分にこの試合の流れが大きく変わります。福岡がキャプテンの前を投入します。長谷部監督がわざわざ水戸から連れてきただけあって、監督の意図を汲んでピッチ上の監督としてチームに流れをもたらしていました。やはり首位にはこういう選手がいるよなという感じで1人で流れを持って行ってしまいました。

それからはゼルビアは疲れもあってスライドが遅れたり、前から追って行くことができなくなり、自陣でボールを持たれてしまう時間が続きます。ギリギリのところで跳ね返しますが、跳ね返すので精いっぱい。時々カウンターを発動したか!と思えば、パスミスで逆にカウンターを食らってしまうという悪のループに陥ってしまいました。

特に安藤は戦術的負荷がかなりかかっていて、判断が遅れて奪われる、ミスする場面が多かったので、早めの段階でアビスパキラーの中島を出しても良かったのではないかなーと思います。ドウグラス グローリのフィジカルに張り合うのではなく、いなすという考えの元、安藤に代えて中島を使ったところは評価したいですが。


試合結果

町田 0-0 福岡

さいごに

連勝を止めることはできたけれど、無敗を止めることはできなかった。それも決定機が多くあったのにも関わらず。決定力がないから今の順位に甘んじているわけで、攻撃面で迫力がないというのは辛いですね。怖さがないというか。いい意味で個人能力でずば抜けた選手がいないので、相手の注意を惹く選手がいないという何とも言えなさ。

オフの補強で頑張りたいところですが、そこまで我がクラブにお金があるのかな…


そして最近文章の中身が無いのは正直自分も感じているところですね。言い訳をするとインプットをする時間がなくて、試合も何回も見返す暇もなくただアウトプットに注力しているからです。もちろん本業との兼ね合いがあるからそこのバランスをとっているというのもありますが。

ただ火種を消してしまうと次いつ火が起こせるかわからないので、これからも書き続けたいと思います。こんな私でよければ、今後もお付き合いいただければ幸いです。


今節もお読みいただきありがとうございました。


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