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2020.11.4 FC町田ゼルビア vs V・ファーレン長崎

4試合勝ちなしのなか、アウェイに乗り込んでの試合。長崎は逆転昇格に向け、マリノスからエジガル・ジュニオを補強。前節は途中出場で初得点。早速格の違いを見せつけた。

一方のゼルビアは前節途中交代した安藤は長期離脱な感じ。そのため今節は平戸とステファンのツートップ。髙江が復帰してCHに入り、GKは福井が継続。

スタメン

長崎スタメン

ゼルビア
4-4-2
前節から2人変更
長崎
3-4-2-1
前節から5人変更

なんとか走力で耐えた前半

ゼルビアが4-4-2で長崎が3-4-2-1とサイドでの嚙み合わせが悪かったこの試合。それでも前線からプレスに行くといういつものスタイルを出すゼルビア。当然嚙み合わせが悪いからリスクがあるものの、前線からマンツーで行くことで、サイドのWBへゼルビアのSBが出ることになり、長崎のシャドーが空く。ここにCBが出ていくので、氣田・名倉に思うがままにやられ、エジガルも絡むとてんてこ舞いなご様子。

左サイドの岡田ー奥山の早稲田ユニットはコミュニケーションがスムーズで連動した守備ができていたが、右サイドは気持ち守備のジョンとボールウォッチャー小田で、ついでにHVの二見が結構攻撃参加してくるもんだから、サイドだけで2対3の状況。髙江が外に釣られちゃうから、中央も空いちゃうわで右サイドはウィークポイントだったこの試合。

それでも何とか走ることでスペースを埋め、簡単にクロスを上げさせても中央の人数の多さでなんとか跳ね返し、カウンターを狙うという感じ。

ただ、多少の無理の利く安藤がいなくなったため、フリックマンのステファンとパサーの平戸の組み合わせで、前線で溜めが作れず、周りのサポートもないわで前線は孤立。そのため、裏抜けを狙ったところに岡田がロングボール入れたりしたけれども、精度不足で合わず。しかし狙いは素晴らしかった。

そして攻撃はいつも通りのサイドでのロンド。三角形というよりは四角形で自分たちで自分たちの首を絞めているように見えたボール回しは見ていて辛かった。パススピード、精度ともに足りていないので、相手のプレッシャーに飲まれ、ロンドが狭くなっている。

なんとなく、ハーフレーンのペナ付近でポストプレーしてワンタッチでシュートという狙いは見えたものの、それワンパターンで相手としてはさぞかし守りやすかったことだろう。だからこそ、岡田が角度のない所まで侵入してクロスを上げたシーンは評価したい。

ステファンも安藤と同じようにワンタッチを命ぜられているのか、簡単に叩いてしまうので、味方と合わないことも多く、町田市全域からため息が漏れていたことだろう。

アディショナルタイムの失点はシュートだけはスーパー。だけどその前に止めることは十分可能だったと思う。


新システム導入の光と影が見えた後半

前半終了間際に失点してしまったため、ビハインドから同点、勝ち越しを狙おうとした矢先の失点。シュート自体は平凡なもので、深津に当たってコースが変わってしまったための失点だった。だが、それに至るプロセスは良かったようで、同学年のエースであるHaruくんがその凄さについてツイートしていた。ここで引用するのは控えるため各自で見てもらいたい。

そして全体的に足が止まってきた中で中島とジョセフを投入。これを見ると晴山とジョセフの序列が入れ替わっているように思われる。そして飲水タイム明けに我々が見た光景とは.......!!まさかの3-4-2-1!!海舟がリベロというかアンカーやCBに入ることは何度かあったものの、これはまさかのシステム。割と前から仕込んであった感じはしたけれど、時すでに遅し感はある。

メリットとしてはシステムが噛み合うので、守備がしやすくなるということ。噛み合うのは相手も同じで、攻撃に関してはちょっとやりずらさはあったものの、岡田や中島といったスペースがあってこそ生きる選手にとっては嬉しいシステム変更だったことだろうと思う。

そのため、岡田が正面に入ってきて得点を挙げたり、中島が決定機を作ったりと前半よりもポジティブな内容が多かったように思える。だだ、守備に関しては海舟のカバーエリアの広さに助けられている感じがあり、深津・水本が前に出ていったときにどうやって守るのかといったときに、多少のリスクが生じると思う。

そして今後このシステムを採用するべき試合とするべきではない試合があると思うので、そこはどうするかポポさんの手腕が問われる。相性が良さそうなのは琉球やヴェルディみたいなCFにサイズがなくて降りてリズムを作ろうとするチーム。逆に徳島の垣田やイバやハスキッチが出てきた時の大宮は無理かなと思う。まあ楽しみ。


試合結果

長崎 3-1 町田
得点者:47' 加藤 大
    53' 氣田 亮真
    75' 岡田 優希
    89' ルアン

さいごに

ここ数試合は勝ち筋が全く見えてこないのが正直なところ。愛媛戦はスタートの勢いで相手を飲み込めればよかったんだけど、それができなくて負けた。試合が進めばボールを落ち着いて持てるチームが試合をコントロールする。だけど、ゼルビアは試合をカオスにすることで自分たちのペースに持っていく。それが今節もできなかった。

やはり点を取られると下を向いてしまうし、失点すると必ず複数失点になってしまうことが一カ月続いていて守備のメンツ入れ替えたいけど、酒井もイマイチだったし、今オフはテコ入れが必要なポジションが最終ライン。

あとはしつこいけどフィニッシュワークの整理。これができなきゃ勝てない。うちに質なんてないんだから、しっかりと整備しなきゃいけない。もうこれは何度だってここで叫び続ける。


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