【日本のことわざ】日本人がわかることわざ集
外国人の方が、日本人を理解するのに役立つことわざを集めて、解説してみました。(3/23/2022 改訂版)
1.言わぬが花(いわぬがはな)
直接的にはっきりと口に出して言わないほうが、想像が膨らみ味わいや面白みが出て良いということ。
2.勝って兜の緒を締めよ(かってかぶとのおをしめよ)
敵に勝ったり、物事が成功したからといって、気を緩めたり油断したりしてはいけない。さらに気を引き締め用心するようにしなければならない。
3.雨降って地固まる(あめふってじかたまる)
いやなこと悪いことがあったあとは、前よりもよくなるという例え。あまりがっかりせず、前向きに考えたほうが良いということ。
4.余り物には福がある(あまりものにはふくがある)
他人が選んだ後に残ったものに思いがけない幸運が待っていることのたとえ。人に先にゆずってあげたら、最後に一番良いものが残っていたりするということ。
5.果報は寝て待て(かほうはねてまて)
幸せというものは、人の力でどうすることもできないから、その時が訪れるまで静かに焦らずまちなさいということ。
6.可愛い子には旅をさせよ(かわいいこにはたびをさせよ)
子供のことがほんとうに可愛いと思うのならば、親のそばで甘やかしていてはならない。世の中に出して苦労をさせることで、立派な人間となれるのだということ。
7.聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥(きくはいちじのはじきかぬはいっしょうのはじ)
知らないことを他の人に聞くのは、一時的に恥ずかしいだけですむが、聞かないで知らないまま過ごしてしまうと一生恥ずかしい思いをするのだということ。
8.口は災いの元(くちはわざわいのもと)
うっかりよけいなことを言ったりすると、それが元で災いが起こったりするので、言葉を発するときは充分に気をつけなさいということ。
9.後悔先に立たず(こうかいさきにたたず)
物事が終わってしまった後に、こうすれば良かったと後悔しても取り返しがつかない。後で悔やむことがないように、今しっかり努力しなさいという教え。
10.転ばぬ先の杖(ころばぬさきのつえ)
失敗しないように、初めから準備を怠らず、用心しておくこと。
11.三人寄れば文殊の知恵(さんにんよればもんじゅのちえ)
どんなに困難なことがおとずれても、三人集まって相談したり考えたりすれば、優れた知恵や方法が見えてくるということ。
12.親しき中にも礼儀あり(したしきなかにもれいぎあり)
お互いの関係が良くなると、礼儀を忘れたりして仲が悪くなったりする。仲が良いからと言って相手を敬う気持ちを忘れず付き合いなさいということ。
13.損して得取れ(そんしてとくとれ)
損をしないことばかり考えていたのでは、あまりもうからない。初めに損をすることによって、その損よりも大きな儲けを得るようにしなさいという教え。
14.失敗は成功の基(しっぱいはせいこうのもと)
たとえ失敗したとしても、その失敗した原因を分析したり手法を考えなおしたり、反省しておけば次の機会には成功するようになるということ。
15.初心忘るべからず(しょしんわするべからず)
勉強や仕事を続けていると慣れてきてだらけてなまけ心が起きてしまうものだが、最初にこれを始めようと思った時の気持ちを忘れてはいけないということ。
16.立つ鳥跡を濁さず(たつとりあとをにごさず)
その場から出ていく時には、ほかの人に見られても恥ずかしくないようにきちんと片付けをしておかなければならないということ。
17.七転び八起き(ななころびやおき)
何度失敗してもそれに負けず立ち向かい頑張ること。失敗や成功を何度も繰り返すこと。
18.習うより慣れよ(ならうよりなれよ)
人から教えられたり本などを読んだりして学習するよりも、実際に自分がやってみて慣れるほうが早く上手にできるようになるということ。
19.能ある鷹は爪を隠す(のうあるたかはつめをかくす)
本当に才能や実力がある人は、普段はそれを隠して見せびらかすようなことをせず、イザという時に能力を発揮するのだということ。普段から「自分は能力があるのだ」と言っている人間ほど本当の実力はないということ。
20.人の振り見て我が振り直せ(ひとのふりみてわがふりなおせ)
自分のことはわかりにくいものだが、他人の良いところ悪いところはよく目につくものだから、それを見て自分の悪いところを直しなさいということ。
21.百聞は一見に如かず(ひゃくぶんはいっけんにしかず)
あることについて何度も話を聞いて理解するよりも、一度でも実際に見たほうがずっとよく理解できるものだということ。
22.故きを温ねて新しきを知る(ふるきをたずねてあたらしきをしる)
昔のことをよく調べて勉強すれば、それを参考にして新しいことや、問題を考えてみることをいう。四字熟語で“温故知新”という。
23.実るほど頭が下がる稲穂かな(みのるほどあたまがさがるいなほかな)
心が豊かで徳のある人ほど、威張らず素直に他から学ぶ気持ちがあるのだということ。
24.禍を転じて福と為す(わざわいをてんじてふくとなす)
悪いことが起こっても、くじけず、それを利用して幸せになれるよう工夫すればよいということ。
25.渡る世間に鬼はなし(わたるせけんにおにはなし)
本当に困っている時には、心優しく親切な人が現れ助けてくれるものだということ。
26.油断大敵(ゆだんたいてき)
思いがけないことにあったり、失敗したりするのは、気持ちが緩んで油断するからだ。自分自身の油断こそが最大の敵であるということ。
27.早起きは三文の徳(はやおきはさんもんのとく)
早起きは、健康にも良いし仕事などもたくさん熟せていいことがあるということ。
28.笑う門には福来る(わらうかどにはふくきたる)
いつも笑いを忘れず明るく過ごしている家庭には、勝手に幸せがやってくるということ。
29.楽あれば苦あり(らくあればくあり)
なまけたりしていれば、そのあとに苦しい時が来る。勉強や仕事に励んで苦労したあとには、楽しいことがやってくるものだということ。
30.待てば海路の日和あり(まてばかいろのひよりあり)
物事がうまくいかないときは、焦ることなく時期を待っていれば、そのうちきっと良いことがあるものだということ。
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