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キャラ弁を作るお母さんにはなれなかったけど。

もうすぐ幼稚園を卒園する娘。

そんな娘に今日、幼稚園最後のお弁当を作った。

娘が入園してから3年間毎日作り続けてきたお弁当も、娘に作るのは今日で最後。何とも感慨深いものがある。


元来、食に興味があった私は、子どもを授かる前こんな風に思っていた。

「きっと私は、子どもが産まれたらキャラ弁とか作っちゃうお母さんになっちゃうんだろうな~。凝ったお弁当作って喜ばせたいな~」

そんなキラキラした自分を想像していたのだが…現実はと言うと、娘が幼稚園に通ったこの3年間一度も作らなかった。ただの一度もだ。

運動会等のイベント時にだけいつもよりも少し頑張る程度で、結局私は過去の私が思い描いていたような「キャラ弁を作るお母さん」にはなれなかった。


娘を入園させることにした園では自園給食というものがなく、その代わりに週3日仕出し弁当のような給食を頼むことは出来たのだが、なんとも写真からビシビシと伝わる「うーーーん…」という雰囲気。

好き嫌いの多い娘にこの内容は無理だろう…私ですら惹かれないのに…

私は毎日お弁当を作ることを決意した。

しかしながら、母親になると色々と悟る。何が自分に向いていて、どんなことをするとストレスがたまるのか。

私は自分の育児においてとにかく『育児ストレスをなくす』ということに重きを置いていた。

そんな私が選択したことが『キャラ弁は作らない・効率化させる』だったのである。可愛さよりも、楽さを重視し、そして「娘が完食できるもの」を意識した。

朝のバタバタした時間に毎日お弁当に手間をかけるのもストレスだし、残されるのもストレスだと感じたからだ。


時折目にする可愛らしいお弁当を見るたびに「すごいな、こんなカワイイお弁当作れる人は本当にステキなお母さんだな」「こんなカワイイの作ってもらったら子供も嬉しいだろうな」と思いはすれど、それに対して自分を情けなく思うことはしないようにした。

よそはよそ、うちはうち。

冷凍食品に頼ったっていい。変わり映えしないメニューでもいい。

毎日作ってるだけ充分。飢えさせていないだけ充分。

過去に思い描いた自分の『お母さん像』とはだいぶかけ離れてはしまったけど、当の娘はと言うと毎日変わり映えしない弁当だったにも関わらず「ママの作ったお弁当が一番好き!」と言ってくれ、そして毎日残さず食べて帰ってきてくれた。


人と比べて出来ないことを卑下するのではなく、今の自分がやれていることを見て、ちゃんと自分を褒めてあげたい。

その方が育児は楽しい。



最後はめいっぱい娘の好物を詰め込んだ。

登園前に「今すぐお昼になってほしい!!!」と大興奮するくらい喜んでくれた。

私のお弁当は決して煌びやかではないけど、これで良かったのだと思う。


↓メインブログのお弁当作りカテゴリー。今までの記録。


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