家にいる時間が長くなるにつれ『こだわり』が無くなっていくのを感じる
育児を営むにつれ「これはまだ早いかな」「これはやらせたいな、やらせたくないな」「習慣化させたいな、させたくないな」なんていう理想というか指針というか、言ってしまえば『欲』のようなものが生まれてきたのだろう。
これまでの我が家は恐らくお堅い方針だったと思う。
テレビは長時間見せたくない。
スマホの類はまだやらせたくない。
YouTubeはまだ早い。
この辺りの基準と言うのは家庭によって大きく異なる部分で、全然気にしていないご家庭もあれば全面的に禁止にしているところもあると思う。
我が家はと言うと、テレビは多少は見てはいたけど、スマホやYouTubeに関してはほぼほぼ触らせていないような状況だった。
ところが。
昨今の『出歩いちゃいけない春休み』を過ごすにあたり、私の考えも大きく変わった。
頼れるものは頼っていこう。
テレビ、見よう見よう。
タブレット、やろうやろう。
今までのあの制限は何だったのだろうというくらい、ガッツリ頼っている。
テレビはというと、もっぱらAmazonプライムビデオのドラえもん映画がお気に入りだ。
これをひとたび見始めたら1時間半以上は時間がうまる。見ない手はない。
そしてタブレットだ。
これを機に購入してみたところ、「え、子どもってこんなに吸収早いの??」とタブレット学習をしている様子を見て驚くばかりだ。何一つ教えてないのに勝手に内容を理解し勝手にズンズン進んでいく。
とはいえ、自由にネットを徘徊しているわけではなく、使っていいアプリは制限しているものの、毎日楽しそうに遊んでいる。
そしてこんな『頼れるものには全面的に頼る日々』を過ごしていくうちに感じたことなのだが、量を制限されているときには「もっとやりたい!」「もっと見たい!!」と騒いでいた子達が、今の「自由にいくらでも見ようぜ、やろうぜ!」という状況になった途端、歯止めがきくようになったのだ。
思う存分出来ていることへの満足感により、「もう終わりにしよう」という声掛けにも納得できるようになったのかもしれない。
そして、自分たちで「何時までやる」「これを終わったらおしまいにする」「これをやってからやる」というように予定を立てて行うようにもなった。
テレビやスマホを制限していたときよりも、今の方が自主性をもって取り組くんでいるように見える。
6歳と4歳という年齢による部分もあるかもしれないが、これまでの「もっともっと星人」はなんだったのかと思うほど、スッと辞められるようになった。
とはいえ、これは『わが家のルール』が前提にあってこその話。
勝手に好き勝手触られるのはやはり防犯の意味でも怖い。勝手にネットに接続でもされたら何が起きるかわからない世なのだ。
しかしながら、最低限のルールを守った上で自由に使わせるというのは、子どもにとってもプラスになるというのを今回の長期休みで感じた。
今まで固く考えすぎていたのかもしれない。
どんどん私の頭もニュートラルになっていくというか、今までこだわりとして持っていたことがそぎ落とされていく感覚がある。
「こうしなきゃ!!」「頑張らなきゃ!!」と、色々と子育てに対して気負い過ぎていたのかもしれないな。
これはきっと、今まで通りの日々を過ごし、今まで通りのスケジュールで過ごしていたらこのようには思えていなかったと思う。
余りあるほどの時間を共に過ごしているからこそ、お互いに肩の力を抜いて過ごせているのかもしれない。
長い人生、きっとこの先こんなにベッタリ長時間家で親子で過ごすこともなかろう。
引きこもるがあまり「たまには一人になりたい」と思う瞬間もあるけれど、お互い自由に過ごしていきたいと思う。
そして、この時間はきっと、今後の親子関係を営む上で必ずプラスになると信じている。
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