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赤ちゃんでいたい自分とお兄ちゃんになりたい自分が心で戦う時期


6歳の娘から昨日、このようなクレームを受けた。

「おーくん、本当に最近いじわるなんだよ。すぐ泣くし、すぐバカとか言うし、ワガママすぎる!!」

ごもっともな意見だ。

私もそう感じる。

最近の4歳になる息子は本当によく泣く。どうしたんだってくらい。そして超ワガママだ。そのワガママが受け入れられず自分の思った通りに周りが動かないと速攻で泣く。その繰り返しだ。

しかし、一つ思いあたることもあったので、娘にその件を伝えてみた。


「おーくんはさ、今そういう時期なんだよ」

「え?」

「まだ赤ちゃんでいたい自分とお兄ちゃんになりたい自分がさ、心の中で戦ってるんだと思うよ。そんな風に毎日心の中で戦ってるから、最近ワガママになってるんじゃないかな」


抗えない時期なのだ。

甘えたい自分と、背伸びしたい自分。本音と建て前のようなもの。

外ではめいっぱいお兄ちゃんとして背伸びしている分、家では甘えたくなるのかもしれない。

年中さんってそんな時期なんだよ、きっと。

外ではこんなに泣いたりしていないようだし、こんな風にすぐ泣く姿を見せるのも家族の前だけのようだ。もちろん、ワガママをめいっぱい言うのも家でだけ。

きっと毎日心の中で戦っているんだよ。

そのようなことをかみ砕きながら伝えてみた。


「しーちゃんにもそういう心の中での戦いってあったと思うけど、その甲斐あって今はめちゃくちゃお姉ちゃんに成長したでしょ?」

「スーパーお姉ちゃんになった。もうすぐ小学生だしね」

「きっとこの年中さんの1年間でおーくんもお兄ちゃんに成長出来ると思うんだ。ワガママ言ってるな~と思ったら、『今は心の中で赤ちゃんが勝ってるんだな~』と思おうよ。とはいえ、毎回ワガママ言われるのも嫌だと思うから、嫌なことあったらママに言ってね」


娘、なんとなーーーくわかってくれた模様。

「赤ちゃんのおーくんとお兄ちゃんのおーくんが戦ってるのか~」と、自分も経験したはずの心の成長を興味深げに考えていた。


「この先、しーちゃんがもっとお姉さんになってきたら、同じような戦いがまた心の中で起きると思うよ。成長していくのに必要な戦いなんだよ」

「もっとお姉さんになりたくて戦うのか~」

そしてそのとき、私も恐らくホルモンと戦っていると思う。←

お互い、争わずに過ごしたいものだ。


そんな分かりやすいような分かりにくいような説明をしてみたら、意外にも納得してくれたみたい。

とはいえ、ワガママには苛々するだろうし、納得できないこともあるとは思うけど。

「そういう時期」と思えると、本心から『バカ』と言われているわけではないと思える分マシなのかもしれない。

「そういう時期」という呪文は私もめいっぱい心の中で唱えてきた。

無理に抗わない、そういう時期なのだ。


今後、娘とはアイコンタクトを取りながら、「また出たよ、そういう時期」などと理不尽さを共有していきたいと思う。

早速今日も「おーくんが!!」と来たので、「赤ちゃん勝ってるね…」と伝えたら「ほんとそう!!」と納得していた。

仲間が出来たようで、私も嬉しい。


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