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ぶっちゃけ電話

久々に電話で話した。

ずっとゆっくりしゃべってなかったから、何話すんだろう?ってちょっと戸惑った。

この頃、その相手にちょっと、心の距離を感じていたから。
でも、電話してくれたから、折り返ししなければと、義務感も若干ありつつ電話した。

ところが話している間にどんどん本音に近づいて、モヤモヤしていたことを、冷静に相手に伝えることが出来た。相手には相手の事情があったと言うことがハッキリ分かって、モヤモヤを伝えられて良かったと思った。

相手はお互い結婚する前に一緒に出かけたことを懐かしんでいたと言っていた。それは私にとって意外なことだった。

ずっとずっと私はいつも人と接するとき私の気持ちの方が強すぎて、相手は私のことをそれほど好きじゃないんだな、じゃあもういいやと思うことが多かった。
でも今回の電話でそれは私の思い込みだったと言うことが、少なくとも、彼女については分かった。

結婚したら、お互いのパートナーによっていろんな状況が変わっていき、距離も出来てくる。そこを踏み込んでまで相手に介入しちゃいけないという思いが、ある意味誤解を生み、摩擦も生じる。それをスッキリさせてくれた今回の電話だった。

電話相手の彼女がパートナーによって結婚する前と変わったことなど、私が思うことを正直に、彼女に伝えた。彼女もそのことは感じていて、私の率直なぶっちゃけ論にただ納得してくれた。

忖度の嫌いな私にはとっても実り多い時間になった。腹の探り合い、言ってることと思っていることが違う、そんな関係が私は大嫌い。だけど、ぶっちゃけ話をしなければ、彼女とはずっとそのままだった。

昔を懐かしいと思って私に電話をくれた、そんな彼女の本音も、しばらく話さないとたどり着けなかった。

またお互いの子どもたちが落ち着いたら、一緒にどこかに行けたら良いね。そんな風に言えて終わった電話。

彼女とは学生時代にフランスに行った。海外はフランスだけだったけど、国内ではあちこちに一緒に出かけた。パリでエッフェル塔に登るとき、ちょっと入場料ケチって階段を使った。そしたら、彼女が着ていたコートがちょっと長めでひっかかってつまづいて、手をついたら、鳩の糞に突っ込んでしまったって言う、思い出話も出来た。


もう諦めていた彼女とのそんな会話。電話をくれてありがとう。実は私はきっとあなたが大好きなんだろうな。一緒に旅行できる日までフランス語磨いておこう(笑)あ、次は違う国かな、それとも近場の温泉か(笑)いずれにしても実り多き時間となるために、日々の積み重ねをしてそのときまで準備しておきます。


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