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厳島神社[北海道(釧路)]

今回紹介するのは、北海道釧路市米町にある「厳島神社」から。

「厳島神社」というと、広島県廿日市市にある「安芸の宮島」を、思い浮かべてしまう方も多いかと思いますが、

釧路市にある厳島神社は、漁業や交易をのために設けられた「クスリ場所」の請負人だった佐野孫右ェ門が、安芸の厳島神社の分霊を奉祀したのが始まりとされています。


そもそも釧路は、アイヌ語である「クシル(= 越える 路)」が語源になっており、この場所を中心に現在の「十勝総合振興局」「オホーツク総合振興局」「根室振興局」の各エリアにアクセスしていたことから、釧路と呼ばれるようになったという言い伝えがあります。

この厳島神社のある場所は、昔から釧路市の中心的な場所であり、釧路國一宮として、少し高い位置からこの街を見守っています。


この神社には、御神祭として
市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
阿寒大神(あかんのおおかみ)[= アイヌの神様「アカンカモイ」]
稲荷大神(いなりのおおかみ)
金比羅大神(こんぴらのおおかみ)
秋葉大神(あきはのおおかみ)
海津見大神(わたつみのおおかみ)
猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)

が祀られています。


元々この神社、現在の南大通り7丁目に存在していましたが、1887年に今の米町1丁目に移され、1965年には境内に、釧路支庁(現、釧路総合振興局)に祀られていた、3000余柱を祀る釧路護国神社が建立されました。

神社近くには「米町展望台(米町公園)」があり、そこからは海や、釧路市内を見渡すことができ、長い間海とこの街を見守ってきたことがわかります。


現在は、様々なお祭りが開催され、7月には「海の幸人レース」というものもあるのだとか。

実際に参加経験のある人に聞いたところ、
「もっこ」と呼ばれる木の箱に昆布を入れ、神社の鳥居から本殿まで続く坂を、もっこを背負って駆け上がるらしく、それで誰が最初に昆布を奉納できるのか競うので、結構ハードなイベントらしい。


海に近いこの場所で、今も昔もこの場所に根付き、海と陸との接点であった釧路市。
釧路市が生まれ、栄えてきたのは、この神社があったからと言っても、過言ではないでしょう。



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