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祖父とサウナ

ここ1,2ヶ月バタバタしてた私用(バンド活動とは関係ないです。笑)が落ち着きつつある。ので久しぶりに書いてみる。

少し前から銭湯、サウナに行くのにハマっている。

元々たまに行っていたのだが、ご時世的になかなか外出しにくくなってから近所の銭湯に頻繁に通うようになって、そこからハマってしまった。

サウナは、サウナ→水風呂→外気浴というサイクルを3回ほど繰り返すというのが基本みたいなのだが、これがすごく性に合っていた。

日頃、特に1人でいたりすると、1つの小さな考え事から樹形図状にどんどん考えが広がっていって、大体ネガティブな考え事に行き着いてしまうという面倒な癖がある。

その点、サウナではサイクルを繰り返してる間は、そのことに集中、支配されて余計なことを考えなくなる上に、銭湯から出た後不思議とあまり暗いことを考えなくなる。

サウナは「ととのう」ということが第一目的で、そのため最近若い世代に人気と聞く。自分もその良さは感じているが、個人的にはととのうこと以上に、サウナにも湯船にも入って贅沢に1,2時間費やして考え事をやめられるというのが非常に良くて、ハマってしまった。

思えば、去年亡くなった父方の祖父も銭湯、サウナが大好きだった。

小さい頃よく祖父に銭湯に連れて行ってもらっていた。祖父は風呂に入っているのが非常に長かった。小さい頃は風呂に長く入っていることが面倒だったし、サウナも入らないし、それより風呂上がりのアイスが楽しみで、「おじいちゃんお風呂長いなあ...」なんて弟と文句を垂れていた。

高校、大学と進んで、進路のことでいろいろあり、その頃から祖父とはなんとなく話しにくくなる。実家に帰っても家族で集まった時も当たり障りない会話を少しする程度になっていた。そんな関係のまま会えなくなってしまった。

両親から隔世遺伝なんじゃないかと言われるくらい、ぼくは祖父と性格が似ているようだ。
そういえば、祖父も地区の小さな新聞でコラムを書いていた。

会えなくなってから言うのはズルいけど、今ならもう少しちゃんと向かい合っていろんなことを話せるのかもな。一緒にサウナに入りながら。


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