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Vol.10: 学校でのルールをしっかり把握して、子どもの指導にいかしましょ🎵

知っているようで知らない
学校での当たり前のこと。

それは、学校を安全に過ごすために、
作られた『ルール』があります。

教員は、この『ルール』を自分もしっかり守り、
子どもたちに『ルール』を守らせるようにする
必要があります。

なぜなら、『ルール』違反を繰り返して
しまうと、子どもは学校で「なんでもかんでも
やってもいい」と誤解してしまいます。

『ルール』とは、子どもが暴走しないための
ストッパーです。

教員自身が『ルール』を守っていない様子を
見られると、

「だって先生も守ってないじゃん」

と子どもたちに注意されることもあります。

また、他の先生にも余計な注意をさせてしまい、
あまりいい気持ちはしません。

今更ルールか〜。

と思うかもしれませんが、
どうぞお付き合いください。

『ルール』は思ったよりも大事です。

『ルール』は、子どもが破ろうと
思えば簡単に破れるものです。

ですので、教員が何度も確認して、
浸透させなければなりません。

学校だけではなく、学級の中でも
重要です。

ルールが守られていない学級は
どうなるでしょう。

子どもたちは1年生以外、

「前までこんなルールがあったのに、
なくなってしまったなぁ」と戸惑ったり、

「ルールって何だか守らなくてもいいかも
しれない」と思って次第に守らなくなって
きます。

ルールって本当に大切なの?

自分の代わりに入ってくれた先生は、
ルールのない学級は嫌そうです。

このクラスは本当に落ち着きがなくて、
「嫌だわ〜」と勝手に思ってるかもしれません。

このクラスはルールが曖昧で
隣のクラスはルールでガチガチだと、

本当にルールって大切なの?と
子どもが思っても仕方ないのです。

今日は、子どもも教員もルールを
守り、快適な生活を送れるように、
学校にある代表的なルールを
12個説明していきますね🎉🍎

このノートでしっかりと、学んでいきましょう!

1 廊下は歩く

廊下は走ってはいけません。
これは、学校の中にある代表的なルールです。

なぜなら、人と人とがぶつかって
事故を起こさないようにするためです。

それが、あれもこれも急に忙しくなると、

「あ!自分が走ってる!」

こんなこともあるでしょう。

私もよく学校中を走り回っていました。
あんまりよくないです。
当たり前ですが、同僚に注意されます。

ただ、慣れれば歩いて生活できるように
なります。

子どもたちに指導する際には、

廊下は、歩きましょう」といいましょう。

子どもたちは、否定語に反応します。

「〇〇しません、やめます」よりも、
「〇〇しましょう」と言った方が、

すんなり言うことを聞いてくれるのです。
特にグレーゾーンの子はそうです。


「廊下を走らないんだよ」というよりも、
「廊下は歩くんだよ」の方が、よく聞きます。

また、廊下だけではなく

✅休み時間に外へ出る時
✅階段を降りる時
✅避難訓練(室内)の時
も歩きます。

走るのは
✅校庭
✅体育館(体育時)
✅避難訓練(屋外)の時
だけです。

基本学校の中では、走らないことを徹底して
指導しましょう。

廊下を走ると、階段などで思わぬ事故が
起きるのです。

※転ぶ怪我は走ることによって起こる怪我です。

2 時間を守る

できているようで、できていないこと、
それは、「時間を守る」ことです。
子どもたちには、

授業の開始時間に間に合うように席につく。

このルールを守って、時間通りに授業を
始められるようにしたいです。

授業開始2分前に着席していると、なおいいです。

子どもたちは、休み時間を削られることを
とても嫌がります。

時間通りに授業が始まり、
時間通りに授業が終わる。

これが大事です。

時間を守るこれは徐々にできるようになって
ほしいことです。

実は、幼稚園や保育園の頃は、時間で細かく
区切る『ぎちぎち』の生活ではありません。

『時計』や『時間の概念』は
小1〜小3の算数科で学びます。

いきなり全ての時間を
管理すると上手くいきません。

特に低学年のうちは、徐々にです。

小学校では、時間を視覚的に
わかるツールを使って生活し、
授業を行います。

長い針が〜、短い針が〜数字の〇になったら、
授業を始めますよ〜。

こんな声かけをしていきたいですね。

時間の概念は、子どもにとって難しい

3 人の話は最後まで聞く

友達の話を途中で遮り、教員の話も
途中で遮る児童がいます。

「人の話は最後まで聞くと、
その人の気持ちまでわかるよ」

など、人の話を最後まで
聞くことの大切さを伝えていきたいですね。

「話を聞く」ことができる
クラスは、団結力があり、学力も高く、
問題も起きにくいです。

教員の話だけではなく、
友達の話もしっかり聞くようになると、

学級満足度が上がり、子ども同士のトラブルが
減り、「学校楽しいな!」と感じる子どもが
増えます。

これは、保護者の信頼感もプチ上がりますので、
いいことだらけですね。

人の話を聞くことは、1番重要だと言っても、
言い過ぎではありません。

4 人に暴力・暴言を吐いてはいけない

人を殴ってはいけません。

当たり前のことですが、
ここで、手を出してしまうのが
子どもです。

暴力とは、学校が安全ではなくなる
一つのサインでもあります。

暴れる子がいたら、教員は体を張って
止めないといけませんし、

教員自身が子どもたちから暴力を
受ける事も実際にあります。

そういう行動を起こす子どもには、
何か背景や原因がありますが、

大なり小なり、学校では起こりうる
出来事です。

そして、
友達に手が出る子に対しては、
厳しめに指導しないと、

「私今日、学校に行きたくない。
だって、叩かれるんだもん」

こんなことを子どもたちが言ってたら、

「学校は何してんだ‼️」

と言われても不思議ではありません。

学級を安定させるためには、

暴力が振るわれそうな子や
からかわれやすい子を、注意してみます。

そして普段からの声掛けが重要です。

子どもは賢いです。

悪いことをしようとする時は、
教員の目に見えない
ところで、やっています。

自分がされて嫌なことは人に
しないようにしましょう」

と私もよく言います。

普段から、「先生が見てなくても
誰かが嫌な気持ちになっていたら
勇気を出して言いましょう」と

自分が見ていなくても安心して過ごせるような
声かけもしていきたいですね。

何かトラブルや問題が起きた時には、
授業時間を使って解決することも
あります。(あまり推奨ではないです)

荒れたクラスでは必要になってきます。

※このような場合になったら、
主任に一言相談するといいと思います。

5 挨拶をされたら挨拶を返す

社会人にとって挨拶をすることは基本です。

挨拶は代表的なコミュニケーションの方法ですので、小学生のうちから基本的な生活習慣として
挨拶ができるように指導しましょう。

友達に自分から挨拶をすることも大切ですが、
友達の挨拶をきちんと返すことも大切です。

挨拶をした・しないは、
相手に無視されたと思い、関係がこじれることが
小学校社会であり得ます。

「友達を無視しない」ことは、
低学年のうちから指導していきたいですね。

※誰かを無視した・無視されたは中学年から
トラブルとして増えていきます。

いじめを未然防止するためにも、挨拶の大切さを
指導していきましょう。

6 何回失敗しても大丈夫な雰囲気作り


ルールとは少し違うかもしれませんが、
失敗してしまった子を笑わない、
馬鹿にしないことは常々言っています。

どんな失敗でも自分の学び」になります。

「失敗は嬉しい、授業がその分深まるから」
など自分の言葉で励ましていきたいですね。

例えば、「教室は失敗するところ」「子どものうちに失敗しない習慣がつくと、大人になってから失敗した時に、落ち込みすぎてしまう」「失敗は挑戦したから失敗するんだよ」

など、励ましの言葉をたくさんかけて
あげたいですね🍎

ミスした時に

✅失敗した人を馬鹿にしない
✅失敗した人を励ます
✅失敗しても大丈夫
✅みんな失敗する
✅先生も今までたくさん失敗してきました

こんなポイントを押さえて
学級作りをしていくといいですね🎵

失敗は成長に必要です。

7 給食を配膳する時は、静かに持っていく


給食が配られると、子どもたちは自分の給食は
自分で運ぶようになります。

給食は熱い汁を運びます。

高学年くらいになると、ペラペラ話をしながら、
配膳の時はしっかりもらえると、
同時に2つのことができるように
なってきます。

ところが、低学年でそれはできません。
話をしながら給食を運ぶことはできません。

集中して運ぶように声をかけます。汁をこぼしてやけどをすることがないようにします。

話が盛り上がってしまって、
ハイになっている子は、
落ち着くまで配膳を後回しにします。

しっかりとよい姿勢で待っている列から
順番を呼べるようになるといいですね。

落ち着いて給食を運ぶと事故が減り、
早く配膳することができるようになります。

同時に、給食当番も、静かに配る。
静かに運ぶことを心がけていきたいですね。

8 学習に必要のないものは家から
持ってこない

学校に学習の必要のないものを持ってくる
子どもがいます。

✅キャラクターのキーホルダー
✅かわいい消しゴム(機能性がない)
✅シール

このようなものです。

学年でしっかりと統一されていて、
「虫除け」などを持ってきてもいい
となっていれば、持ってきても構わないの
ですが、

これっていいの?というものがあったら、
学年主任に確認するといいです。

これは子どもに強く怒る必要はないです。
「次から持ってこなければいいよ」で◎です。

また、携帯など間違って持ってきてしまう子どももいるので、

許可が必要だとお家の人に伝えてね。

と本人に伝えておけばいいです。

再度持ってきてしまうのであれば、

学年主任に相談して保護者に電話連絡するのも
いいでしょう。

同じように、子どもがシールなどを
持ってくると、

どうしてももっていない子どもは欲しくなり、
ちょうだいってなってしまいます。

極力そういうものは持ってこない方が
余計なトラブルが起きません。

「学習以外に使うものは持ってこないでね」
と伝えられるといいですね。

これは、強く怒る必要はありません。
心配でしたら、お家の人に直接伝える機会が
あるといいですね。

9 友達同士で物の貸し借りやプレゼント交換はしないようにしよう

人に物が借りません。
ましてや盗みません。

忘れ物をしたら学校が貸しますスタンスです。

友達に「借して」と言わないようにした方が
いいです。

なぜかというと、貸したものが返ってこなかったという事例は、結構あります。

問題を未然に防ぎましょう。

教員は、えんぴつや消しゴムなどを
貸せるように余分に持っているといいですね。

また、放課後に忘れ物を
取りに行く時は教員がついていきましょう。

別な教室に入って、
物を盗んでしまったという事も、稀ですが、
あります。

10 宿題を毎日必ずやりましょう

子どもの中には、宿題を出すのを忘れた。

宿題をやってないのに、しれっとやったことに
しているなど、いろいろな子がいます。

そんな子を割り出すのは簡単です。

全員を起立させます。
宿題ノートの名前を呼んで座らせます。

立っている残りの人はやっていないわけです。

1人1人わけを聞いたり、
宿題を出させたりすればコンプリートです。

これをしばらく放置しておくと、
「先生は宿題を見てくれない」
「うちの子を見てくれない」という
とんでもないことに発展するのでご注意を。

また、いつもやってこない子は
大体決まってきます。

呼ばなくても段々とわかるようになってきます。

やるべきことはしっかりやろう!

11 忘れ物はしないようにしましょう

忘れ物をしないようにしよう。
と言っても忘れものが多いのが子どもです。

子どもは、前日に学校に行く準備を
します。

えんぴつがきちんと削ってあるかな?
消しゴムをきちんとしまったかな?
教科書ノート揃っているかな?
ノート足りなくなっていないかな?

このようなことを前日にきちんと確認するんだよ
と伝えるのも学校の先生の仕事です。

忘れ物をしてしまう。
⇨何が原因なのかな?

次どういうことをすれば忘れ物が減るのかな。
など、教員も呼びかけをしていきましょう。

忘れたものを連絡帳に書かせるなども
重要なことですね。

まとめ

いかがでしたか?

ルールと対比される「きまり」というものが
あるのですが、どこかの道徳の教材で
違いが述べられていたような気がします。

個人的にはどっちでもいいと
思っています。

同じように「校則」ってありますよね。

何やともあれ、キツすぎるのは
どうなのかな?

と個人的には思ってしまいます。

ルールをきちんと守ってよという正論で
友達を傷つけてしまう場合があるからです。

賛否両論あると思いますが。
最近本を読んで「ゼロベース理論」
という言葉に出会いました。

果たしてこの仕事・習慣・規則に
どんな意味があるのか?形骸化してないか?

を振り返り、全部まっさらにしてから
考えることがあるそうです。

学校もそうです。

一度まっさらにしてこのルールは
おそらく必要だろうというものを
私の視点でまとめました。

必要のないルールでガチガチにすると、
子どもの身動きが取れなくなります。

必要最低限のルールで快適に生活して
いきたいですね。
ルールはみんなのものですので。
それではチャオ〜✋

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