リトリート3日目②【バランス】

わたしのMさんの話、
Tさんの話から、

Yさんが手を上げた。

初日から発言はなく、
笑顔もなかったYさん。

わたしは始めからYさんが
何か思っていることがあるのではないか…
と感じていた。

でも怖くてこちらから
話しかけることは到底できなかった。


「あのー、お二人のお話のあとなのですが…」


きた。

反対の意見だ。

ドキッとした。


でも緊張とともに、
なぜかワクワクしている自分もいた。


「わたしは… 正直お子さんが走っていると
気になるし、集中できないんです。

セッションとは別って言ってたのに、
誰も何も言わないし…

みんな何とも思っていないんだ…

なのにわたしだけ否定的で…

なんだか、すみません。。」


わたしはまた涙をボロボロ流しながら
首をブンブン横に振っていた。

実は昨日のセッションで
娘がセッション前から寝てしまっていて、
そのままセッションの時間に入り、
子供たちもみんな移動することなく残っていた。

わたしも気にはなっていた。


本当は怖かったはずの
子供に対する意見。


だけど、わたしは不思議と嬉しかった。

というのは、

みんなに子供たちの存在を認めて欲しい、
サポートして欲しい、

という気持ちは正直あるけれど、

決して安くはないリトリートの費用、
それぞれが仕事や家族を調整して
1週間という時間を作り、
みんなココまでやってきた。

1週間、しっかり集中して
得るものはすべて得たいって
思うのは、ごくごく自然なこと。


だから、Yさんだけでなく、
他にも感じていた人はいたと思う。


でも誰も何も言わない…


そこにわたしはどこか
もどかしさを感じていた。


みんな我慢しているのでは?
わたしに遠慮して、言いづらくて
言えないのでは?

意識していたわけじゃないけど、
そんな風に考えている自分がいた。


だから、Yさんが正直に
伝えてくださったことが、

嬉しかった。


わたしが日頃から
とても大切にしていること。


『バランス』


が、やっと取れたような感じがした。


そのあとから、
Yさんは空気感が変わり、
顔が緩み、笑顔が出てきた。

やっぱり、人は「正直」に生きないと
苦しくなるんだなって
Yさんにも気づかせてもらえた瞬間だった。


でもすぐにはYさんに話しかけに行く
勇気はなく、わたしも無理はしなかった。


それから半日くらいして、
Yさんとすれ違うときがあり、
お礼を伝えることができた。

Yさんも、

「なんか、もし傷つけてしまっていたらごめんね。。」

って。。


わたしはまた涙ぐみながら
首をブンブン振った。


はぁ。。。

ココに来てから、

ずっと泣いている。。


そろそろなにかわたしの中で、
大きな波が来そうだ…


そんな感覚がだった。

循環が循環を生むのがすきです。サポートしたいただいた循環を、文字で循環していきます♡