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7歳息子:「シュッセってなに?」

また息子のドキッとする質問。笑
YouTubeの影響ハンパないっ!!

「偉くなっていくこと」

とはあまり言いたくない母のこだわり。笑


昨日友達とのやりとりで出てきた新卒で働いた会社のことを思い出した。

15年前、大学を卒業したわたしは卒業式の次の日に上海行きの船に乗っていた。
(船が好きすぎる。笑)
確か当時ビザなしで30日だったかな?忘れちゃったけど、その期間で仕事が見つからなかったら、帰って日本で仕事探すと親に伝え出発した。

日本で通っていた大学では、就職課の人に面接の練習をお願いしたら、

「君にはいらないよ。型に嵌めず、そのままの熱量で話しなさい。下手に練習したらあなたらしさが出なくなる。」

と言われて、えーうれしー♡このままでいいんだ♡って調子に乗った。完全に。

しかし、上海へ渡る前に、日本で就活もしたんだけど、落ちに落ちまくった。華麗に。笑

松岡修造バリの熱さで、ゴリゴリの体育系も身に染みついていたわたしは、商社とか中国に現地法人を持つ会社を探して「中国へ行かせてください!!」と、とにかく熱意だけ10000%だった。笑

あまり頭はよろしくなかったので、具体的に「こんな風に御社に貢献できますよ!」っていうのは思い浮かばず、「中国に行きたーい!行かせてくれー!」だけの熱意10000%だ。そら採用されへんわ。

二次審査にすら一度もいけなかったもん。笑

それでも「なんで採用しないんだよぅ。見る目ねーな。」くらいに思っていた。笑

なぜあんなに自信に満ち溢れていたのかはよくわからない。今思えば、あの頃が人生で一番自信があったかもしれない。その分、視野が超〜狭かった。(それは今も変わらないか?笑)


しばらくすると、

「そもそも女の子じゃ駐在なんて無理だよ」
「女の子で商社の営業はね… 事務かなぁ。大人しくて、頼んだことだけちゃんとやってくれて、会社の色に染まってくれるような子がいいんだよ。」

という声もリアルに聞こえてきた。

15年前の日本社会の現実である。
(今でも残ってるよね)


そうか・・・

熱意10000%の女。

じゃぁー、

「現地に行って探しちゃおう♡」

となったのです。

(やはり思考が単純である♡)


大学の三回生の後期に天津留学。
四回生の前期で就活に受からず。
四回生の後期にもうちょい中国語頑張ろうと上海留学へ。

わたしの中国語はうまくなかった。
なんせ単語を覚えるのが苦手すぎて容量がない。致命的である。

さらに上海留学では到着1週間ほどで日本人の彼氏ができた。笑
その半年、中国語がほぼ伸びていないのは感じ、焦ってはいた。

でも一緒にいたいのである。
好きだからもうとにかく毎日がめちゃくちゃ楽しいのである。笑

それはそれで良い経験だった。
(留学を終えた数ヶ月後に破局…笑)

でも熱意は相変わらず10000%だったので、上海で仕事がしたい!

日本の就活で失敗したことを思い出し、ご縁があって、広東省にある会社のおじさまに現地で就活するときに出せる自己アピールの資料をアドバイスをもらいながら作ることになった。

毎日メールのやりとりをして、添削添削添削の日々。写真を組み込んだり、熱意10000%を文字で表現できた素晴らしい資料になった。あの頃は文章を書くの超苦手だったので、本当に感動した。しかも文章にできると、面接の場で口頭でもスラスラ自己アピールをすることができた。(やっぱり言語化って大事!)

そして、卒業して上海に帰ってきたわたしはその資料を持って、就活をしたんだよね。

そのおじさんが住む広東省にも就活に行った。

本当に感謝の気持ちがいっぱいで、やっと面と向かって会えて、感謝を伝えられてめちゃくちゃ嬉しかった。

が、しかし、、、、、、


その居酒屋の個室でセクハラを受け、、、泣きながら上海へ戻ることになった。。。

感謝の気持ちは変わらないけど、大学卒業したての22歳、すごく尊敬と信頼をしていただけに心のショックが大きすぎて、その後謝りのメールもきたけど、もう返事すらできなかった。

それっきりである。


そのあとも、上海で就活する中、人材派遣会社の社長に2時間怒鳴り散らされながら脅されるという経験もした。

当時のmixiを読み返すとたぶん今でも恐怖で泣く。わたしはその派遣会社の個室で全身が小刻みに震え、我慢しても我慢しても怖くて涙が溢れ出て来た。そしたらまたブチ切れられる。社会経験もないのにズコズコと上海に仕事を探しにやってきた甘すぎる自分を責める気持ちと、どうしてこんなにも頑張りたい気持ちでいっぱいなのに応援してもらえないんだろう… という悲しみで、心を足でグリグリ踏み潰れされているような感覚だった。「お前みたいなヤツは価値はない、でもなんとかココで面倒みて職を探してやる、最低給料しかないと思っとけ。それでもありがたいと思え。」というようなことも言われた。

泣きながら帰り、そのあと大学の先生に相談したら「もうヤク◯やんか。電話も絶対出ないこと!メールも返さないこと!とにかく一切関わらないで!そこに関わり続けるとみゆきの身が危険だ。」と言われ、「関わらなくていいんだ・・・」と心底ホッとして、そうしたんだ。

本当いーーーろいろあった。

もちろんあたたかい人たちにも出会え、2週間ほどで5社くらいから無事に採用をいただき、とある日系企業で働き始めた。


前置きが長い。笑
(これでも相当短くしたつもり笑)

この新卒で働き始めた会社が、冒頭に書いた息子の質問につながってくる。

15年くらい前だったけど、その職場はすでに「役職」をつけて呼ばなかった。(今はかなり多いはず。)

「◯◯部長」とか「◯◯課長」と言ったら注意をされた。

みんな「さん」付けで呼び合った。
社内メールも全部「さん」。

もちろん社長に対してもみんな「〇〇さん」。

「役職をつけるとね、偉くなったって人は勘違いをしてしまうんだ。」って当時の上司が話してくれた記憶がある。あと確か、「役職にとらわれず相談しやすい空気、近い存在に感じられるように。」だったかな?

とても風通しも良く、相談もしやすく、上司と飲みに行くのも好きだったし、行こう!と言われるとワクワクした!

わたしはその社風が大好きだった。

そんな経験があったから、「出世ってなに?」という質問に、困った。

ウーン?出世が悪いことでもないし、「偉くなっていく」はわたしはピンとこないし、仕事で結果を出したら名前(役職)が変わっていくってのも、結果が出せるやつだけ昇れるような、認められるような世界、ってのもわたしは望んでいないし・・・

「ウーン… 出世か。。。長く仕事をしていくうちに役割が変わっていくこと…」

と、またスーパー下手くそな説明をしてしまった。笑

「・・・・・・いみわからん。」

「・・・・・・ですよね。。」

えーっと、、、

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(サークルになっているところがわたしらしい。。)

「会社には自分の名前に、さらにいろんな名前くっついていたりして、出世したら名前が変わって、仕事の内容が変わっていくんだ。お父さんは昔「ひらしゃいん」だったときは毎日外に出てお客さんに会っていた。今は・・・何か知らんけど(笑)たぶん「かちょう」とか「ぶちょう」とかに名前が変わって「ひらしゃいん」さんたちのお仕事をまとめる役なんだ。(知らんけど笑)」

「ふーん!あ、今日マリオメーカー2でさ、新しいステージ作ったよ!あとでオトーサンにやってもらおーっと!」

「・・・・・・・・・・・。」

まぁ、いいのです。実際のピラミッドのヒエラルキーの説明をしてないし、現実とはかけ離れている気もするし、ヒエラルキーが必要な時もあると最近はわかってきたし。

そして何より今のわたしが願っている世界がクリアになったから、息子よ、逆に質問をしてくれてありがとう。笑

さ、今日はこの辺で。

ではまた明日。


《追記》

旦那に話したら、

仕事の内容が変わるはただの「異動」やろ。

偉くなる!
責任が増える!
責任が増えるから給料が上がる!
実力のあるやつ、結果を出せるやつが上がれる!
ピラミッド!
俺は出世したいと1度も1ミリも思ったことがない!
以上!

でした。笑

毎日そこにいるんだもんね。お疲れ様です。。

出世したくないってほんまずっと言うてる。
上司たちにも声に出して「したくなーい!」と吠えている。わたしもして欲しいとは思わない。もうこれ以上、彼に広くて重い責任を負って欲しくないもんね。。

ではでは。

循環が循環を生むのがすきです。サポートしたいただいた循環を、文字で循環していきます♡