リトリート4日目【最大の嘆き】

朝のコミュニティタイムで、
Bさんが言ってくれた。

「◯◯さんにゆっくりお風呂に
入らせてあげたいので、

午後のつながりタイムのあと、

わたしとKさんとMさんとIさんと一緒に
子供たち遊びますね。

あと、アシスタントのTさんがやはり一日中三人の子供を
見続けるのは本当に大変なんです。

だから今日の午前のセッションは、

私はお休みしてTさんの代わりに
子供と一緒に過ごすことにします。

このことを伝えるのはすごく勇気がいったのですが…

思い切って言わせてもらいました。。」


わたしはBさんのあたたかい言葉の
ひとつひとつを聞きながら、

また肩を震わせ泣いていた。

そして、Tさん。

「昨日からトレーナーとも話し合っていたんです。

子供から学ぶことは本当に多いんですね。

なので、今日から子供と一緒に過ごすセッションを
オプションで作ることになりました。

スケジュール表を見て、
このセッションは出なくてもいいかな、
子供たちと過ごしてみようかなって方は、

わたしに直接話しかけてくださいね。」


そのとき、アシスタントのFさんが
泣いているわたしのそばに来て、

「◯◯さん、よかったね、よかったね。」

って優しく肩に手を置いてくれた瞬間から、
我慢していたものが抑えられなくなり、

わたしはホール中響き渡るくらいに
嗚咽をもらし、

泣き崩れてしまった。


身体中からすごいエネルギーが溢れ出す。


自分の感情がコントロールができない。


全部は覚えていないけど、
わたしがなんとか絞り出した言葉は
こんなんだったと思う。

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「自分が学びたいからと子供たちを連れて来た。

でも走り回ったり、大きな声を出したり、

みなさんの学びの邪魔をしていないか

不安で…

怖くて…

申し訳なくて…


でも連れて来たのはわたしなのに、

そんな風に子供たち対して
思っている自分もイヤで…

ずっとゲームしている息子も

これでいいのかわからなくて、

ずっとわたしと離れていることも

気になっていて…

昨日は「寂しくなっちゃった」って息子が

突然一人でこっちのホールにやってきて、

夜のセッションのときは娘も泣いてしまって…

子供たちへの負担も大きくて


限界がきてるかもしれない…



ごはんのとき、

子供の席は

いつも同じテーブルに決まっていて、

みなさんは毎食色んな方と座られて

会話をしていて、

楽しそうで…


わたしも、みんなとしゃべりたい…

でも子供たちに食べさせるのに必死で、

自分が食べるときには

みなさんはもう片付けに入っていて…


急いでかき込んで、

美味しいごはんのはずなのに…


味が…


全然しないんです…


いつも片付けるのも間に合わなくて

洗うのを手伝ってもらって、

ありがとうって言葉では言っても

内側では


「ごめんなさい… ごめんなさい…」


て言っていて…

毎晩そんなことばかり考えてたら

全然眠れなくて、


ずっと夜中も泣いていて…


でも朝、

「眠れました?」

って聞かれたら


「はい!眠れました!」


って

笑顔で言っている自分がいて…


みんながいるのに、

たくさん手伝ってもらっているのに、

一人じゃないってわかっているのに、


ずっと…


ずっと…


孤独だったんです…

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最後は口を両手を抑えて叫ぶように感情が大爆発した。


すると、

両手・両腕が口のところから動かなくなり、
脚も硬直し、顔も硬直して
目が開けられなくなった。

息をするのが精一杯…


Fさんがずっと肩を抱きしめ、
頑張ったね、頑張ったねって
頭をくっつけて一緒に泣いてくれていた。


あっという間に何人かの人が
周りに来てくれたのを感じたけど
目が開けられないから
誰だかもわからない。

足を温めるために
たくさんブランケットが巻かれ、
たくさんの人がわたしの身体に
手を当ててくれていた。

Fさんの反対側には、
硬直した腕を優しく
マッサージしてくれている人がいた。


あれから一体、何分経ったんだろう?


みんなのセッションの時間をかなり潰している。

どうしよう…

こんな状態でもそんなことを考えていた。


少しずつ身体が緩んでくるのがわかって、
ゆっくりゆっくり目を開けた。

視界に入ってきた
わたしを囲んでくれていた人たち。

トレーナーのHさん、
アシスタントのTさん、
Bさん、Aちゃん、Eちゃん…

わたしのために、こんなにもたくさんの人が…

また目から涙が溢れた。


今度はあたたかい涙だった。


そして、ここへ来て初めて味がした。


しょっぱい涙の味。


そして、ゆっくり首を動かした。

腕をマッサージしてくれていたのは、

「子供の足音が気になる」

と、昨日おっしゃっていたあのYさんだった…

優しい表情で見守ってくれていた。

わたしは嬉しくて、嬉しくて、
またたくさんの涙が溢れ、

Yさんの肩に顔を埋めた。

Yさんは東洋医学のお医者さん。
わたしの腕を指でこするように
マッサージしていたのは経路だったのかな。


そのあと、

わたしも一旦落ち着きを取り戻したけど、
とても動ける状態ではなく、

再びみなさんに何か言葉を発する力もなかった。

ずっと待ってくれていた他のみなさんにも
申し訳なくて、顔を見ることもできない。

なんとも言えない空気感が漂う。


すると、

トレーナーのSさんが、

「今、ある歌が思い浮かんだので、
それを歌い、一度この場を閉じたいと思います。

そのあとは、◯◯さんの傍に居たい方は、
◯◯さんの傍に。

他の方は一旦外へ出て、
今起こった出来事について
みなさんの気持ちを話し合いましょう。」


そう言って、Sさんが歌ったのは、

『家族』

という歌だった。


その魂からの歌声と、
その歌の歌詞にみんなが泣いていた。

歌が終わり、

みなさんが外へ出て、

しばらくするとわたしはまた
ポツリポツリと話し始めた。


この孤独の根源にあった原因。

奥の奥に葬っていた
感情が口から勝手に出てくる。

ゆっくり、
溢れるように。

止められない声と言葉に、
自分でも驚いた。


循環が循環を生むのがすきです。サポートしたいただいた循環を、文字で循環していきます♡