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ネットで「絶対」は無いと思った話

正直に言うと、今回の話は引かないでほしい!という思いの下で綴っております。お願いします…

私が高校に入る頃にSNSが流行り出しました。同じ高校内や他校でも同じ部活をしている人、地元の友達…つながりがある人も大して知らない人もフォローしていた気がします。高校のクラス替えでは、常に「〇組の人、仲良くしてね」「クラス同じになったらよろしくね」などの言葉で溢れていて、実際に会った時は「フォローしてくれてる子だよね」「前にSNSで話していた子だよね」…あっという間に普及したSNSは私たちにとって無くてはならないもの、無いと置いて行かれるものに急速に変化しました。部活の繋がりでも、SNSをしていると大会で会った時に話すキッカケや感想をもらえたり伝えたりできるので便利だったと言えます。私もSNSを通していないと話していないだろうな~と思う子が何人も居ます。はじめは不安を感じていたSNSも気づけば慣れ親しむものになっていました。

しばらく経つと、仲のいい人だけをフォローした「裏アカ」なるものが流行りました。目的は様々で、単純に主のアカウントの人数が増えてしまったからタイムラインを追えない、あまり大っぴらに言える話ではない、本当は何気なく発言したいのに人からの反応が気になってしまうからアカウントを縮小する…など。私も追えなくなって、顔が分かるよく話す人だけをフォローしたアカウントを作った思い出があります。今回はそんな裏アカについて思った話をふとしようかなと思いました。

高校時代、私も何度か友達の裏アカにフォローして貰ったことがあります。裏アカにフォローしてもらうと、「あ、仲いいと思ってくれているんだな。信頼されているんだな」という気持ちと「その子の心の内」を知れるようで嬉しいような怖いような感覚になりました。ただ、表のアカウントや日常生活では何ともない関係でも、裏では何を言っているか分からない。それを直に感じたのは裏アカの存在だったと思います。私は見るたびに「私のことではない」という安心感を覚えながらも「本当はこの子とこの子は仲悪いんだよな」とか「実は私の知らないところで別の裏アカを作っていて言われていたらどうしよう」という気持ちにもなるのです。気にしていても仕方がないんですけど。

それとは別で、私は何度か自分の友人の裏アカを見つけてしまったことがあります。何でそうなったのかは覚えていませんが、たぶん趣味のアカウントで色々な人のアカウントを覗いているうちにたまたま見つけてしまったんだと思います。その子は鍵もかけていなくて、同じ学校の子も1人だけしかフォローしていない(しかもその子も趣味アカにしている)趣味アカ兼裏アカの様子でした。しかし、言い方や出来事が全く友達と重なっていて、さらに芋づる方式でもう1人も見つけてしまいました。芋づる方式の子の方は、普段は優しくて誰に対しても上手く接している子でした。ただ、中は結構凄まじくて驚いてしまった記憶があります。明らかにたまたまとはいえ、見てしまった私が悪いのですが、「あの子でさえもそんなことを考えていたのか」と衝撃を受けました。それと同時に、「全く関係ないアカウントを作っても絶対に誰かにはバレてしまうのではないか、自分が気づいていないだけで誰かに見られているのではないか」と感じるようにもなったキッカケとも言えます。

タイトルにした「ネットで『絶対』はないと思った」はこの話がベースになっているのですが、思い出してしまったのは最近また知り合いの別アカらしきものを見つけてしまったからでした。そんなに深くゴリゴリ調べなくても、出身校や地元、話し方、出来事、趣味…それくらい分かっていれば何となく調べられてしまうし、分かってしまうのです。鍵垢にしていれば、中身を見られることはないですが、SNSによってはアカウント名で検索してみれば何となくコメントで察してしまうものもあるし、ものによっては「あの子だろうな」と確信づけてしまう内容だったりします。ネットをしている以上、皆レベルは違えどネットストーカーの気質はあるだろうし、何気なく調べただけでも結構分かるならば、プロならもっと早く特定もしてくるんだろうなと怖くもなります。

反対に裏アカのいいなと思うところは誰も知らないところでなりたい自分になれることです。今は消してしまったのですが、私も前に持っていたアカウントの1つが「単純に興味の持ったアカウントになりきるアカウント」でした。時には勉強アカ、時には好きなキャラクターを語るアカ、時には好きだった漫画を語るアカ、時には舞台アカ、時には当時よく見ていた「ゆめかわいい」アカウントになったり。1つのアカウントのくせに、次々に姿を変えていました。そんなアカウントだったので、他のフォロワーさんも趣味に飽きてしまうと浮上しなくなって縁が切れてしまったり、違うものにハマっていたりしたんですけど。それでも、あの時、顔も知らない誰かと単純に好きなものについて何気なく話せる空間は気楽で楽しかったなあと思うのです。

今でも、新しく趣味のアカウントを持っています。飽き性の気があるので、すぐ浮上しなくなるかなあ思っていたのですが。気づけば4年近く緩々と続けていて、今までの趣味アカのどれよりも親しい人が多いアカウントなのではないかなと思います。何気ない話が出来て、顔も住んでる場所もわからないから顔色や立場を気にしなくて済む(それによって気を付けなければならないこともありますが)。ゆるゆる話できる、この関係を大事にしていきたいなあ、と思いました。

まあ、そのアカウントも最近人が増えてきたのと、このnoteも実は誰か知り合いに見られているのではないかとヒヤヒヤしてはいるのですが。

長々しいまとまりのない話に今回も付き合っていただき、ありがとうございます。

今回の写真は前に見たイルミネーションの写真です。カラフルな雪洞が可愛かった。

では、また!

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