男である私が男をうっすら憎む理由

【文字数:約6,000文字】

 生物学的な性が男性である私は、同じ男性をうっすらと憎んでいる。

 豚になってしまった飛行艇乗りの賞金稼ぎを描く、『紅の豚』のセリフには「世界の半分は女性だ」というものがあり、人間はどちらかの性に割り振られて生を受ける。

 もちろん出会う男性すべてに敵意を向けているわけでもないけれど、言動などから「この人はどうだろうか」と値踏みするのは、私の趣味みたいなものだ。

 タイトルからして不快感を覚えたりするであろうことは承知で、本稿を書きたいと思った。

 楽しい話ではないし、読後には私と同じ心情を持つのではと思いつつ、だれかにとって何かの役に立てばいい。

 ただしあまりにも内容が酷く、それを形だけ読んだと装う人間を排除するため、少額ながらも有料記事とした。

 webに無料でいくらでも楽しいものがあふれる中で、自ら苦しい想いをしたい奇特な方に向けて言えるのは、すくなくとも退屈な話ではないということだろうか。


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