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夏に向けて最大HPを上げていく

【文字数:約1,000文字】

 雨が降ったり疲れていたりで、1ヶ月ぶりにランニングをした。

 通勤と仕事中の運動量を合わせれば十分かと思いきや、それだと余裕が生まれずに疲労回復で休日を過ごしがちになる。

 とはいえ休みの日にわざわざ運動するなんて信じられない、バカげていると前に言われたことがある。

 その意見に半分くらいは同意するのだけれども、まったく意味がないどころか有益だと私は思っている。

 仮に今の最大HPを100だとして、仕事で80が消費されるとする。

 残り20で帰宅後に何かをしようにも余裕がなく、結局は何もできないことが多い。

 けれど運動によって最大HPが120になれば40が残る。さらに仕事で消費するHPが60になるとしたらどうだろう。

 そこまで単純ではないにせよ、体を支える筋肉がつくことで疲れにくくなるのは確かだ。

 ◇

 集中して小説を書いていたときは1日で8時間以上、PCの前に座っていた。

 職業として小説を書いている人たちは、意外にもジムに通っていることが多い気がする。

 実際に長時間PCの前に座って分かったのだけれども、同じ姿勢でいるのにも筋肉が必要で、姿勢が悪くなると疲れやすくなるという悪循環に陥る。

 それは普段の生活においても言えることで、感覚としては防御力が下がったような状態だろうか。

 現実世界にはポーション的なものがなく、エナジードリンクの類を頻繁に飲むと体を壊すので、もともとのHPを上げるのが最も手軽で確実だと思う。

 ◇

 子供の日の今日は二十四節気の立夏りっかだそうで、関東では日中の気温が20℃を超えるのも普通になってきた。

 これから先の暑さに体を慣らすべく、ランニングをした後は熱めにした湯につかり、なるべく汗を流すようにしている。

 今はそれほどでもないけれど、真夏になれば運動後の体温と気温が合わさって、まるで滝のように汗が出る。

 浴室に飲み物を置いて、音楽やラジオを聴きながら20分くらい過ごすのが丁度いい。

 汗をかくのには体力が必要なので、前もって体を慣らすことによりHPを温存できる。

 怖いのは夏バテして食欲がなくなり、さらに食物を消化する体力まで失うことだ。自力での回復ができず、最終的に点滴が必要になってしまう。

 夏の炎天下で8時間以上、自転車に乗っていたときは意識して食べるようにしていた。

 それは冗談ではなく命の危険があるからだけれども、暑い夏を乗り切るのも運動のようなものだから、HPを上げて備えるのは有効だと思うのだった。


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