落ち着かせたがる、福祉従事者たち

福祉の現場やプランのなかで多用される「落ち着いている」の取り扱いには注意しようねでお馴染みの林田です。

そもそも「落ち着いている」をググってみると、「心情などが動揺しておらず、安定してきるさま」とありました。

障害を持つ人の中には落ち着かず、ある場面においては、興奮していたり、混乱していたりすることが少なくありません。

なので、スタッフは落ち着いて欲しいと思います。ここまでは自然ですよね。ただここからが、分岐点です。

落ち着いているの定義を見誤るケースがすごく多いんです。

・布団で横になっている
・ソファにじっと座っている
・部屋でぼんやり過ごしている


このように、じっと同じ姿勢で過ごしている→落ち着いているとしがちなんです。
確かに間違いではありません。
しかしながら、もっと広く捉えてみてもいいはずなんです。

・場面の転換が混乱なく理解できて、次の日課に移れている
・ベランダで花に水やりをしている
・ラジオを聴きながら、書き物を楽しんでいる

心情に動揺的変化ないです。平穏です。これも本来の落ち着いている様子なんです。


施設入所の支援をしていると、どっぷりと利用者の方の暮らしに向き合います。落ち着く種類は多様であっていいし、なんなら年齢とともに変換してもいいんです。

だとすると、僕の場合は
「本読んだり、クリエイティブな物作りしたり、好きなYouTube見たり、Instagramで夕食のレシピチェックしまくったり、次のキャンプ地を探したりする」のが、落ち着いている状態なんです。

将来、僕を支援する方、よく覚えておいてくださいねー。

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