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虐待防止は体験研修が必須‼︎
研修は体験型へ。
今回オススメしたいのがロールプレイ。
ロールプレイとは役割演技のこと。
ある環境にいる人たち、それぞれの役になりきり、彼らが抱える思いや考えを感じることで、行動の変容を導くもの。
このロールプレイ、うちの事業所でよく取り入れているのが虐待防止研修。
グループワークで事例の話し合いをしながら、進めるのもよいが、より効果性の高いものが、ロールプレイである。
ここでいう効果性が高いとは、現場ですぐに取り組めるということ。リアリティがあり、やるべきことがシンプルに体感できる方が良い。
このロールプレイの作り方はシンプル。
例えば、「お風呂に入らない利用者対応」とテーマを作り、ここでリアルなストーリーを作る。
利用者の家族から「風呂はどれくらい入っているのか?」と問い合わせを受け、「本人のこだわりで週に2回しか入浴できていないんです」とスタッフが回答。しかし「普通の人間なら、毎日風呂は入るだろうが!汚れるのを黙認しとんのか!本人が嫌がろうとしても、首根っこつかまえてでも風呂に入らせろ!」と苦情を受けた。
次の日の入浴の声かけ。しかし、本人は抵抗し、暴れる。それを抱えて連れて行こうとする担当スタッフ。本当にいいのかと迷いながら、これを手伝うスタッフ。これに全く関心を示さない上司。
これを利用者役、スタッフ役、家族役、上司役と分け、セリフを与える。
ここでのポイントは、互いのセリフを知らせないこと、指定された行動をとるように指示も与えること。
スタッフ役へは「何がなんでも風呂に入れさせるために強引に連れて行ってください」と知らせて、利用者役へは、「床に転がって、なんとしてでも連れて行かれないようにしてください」という指示書を作っておく。
この構図が大事なのだ。行動は性格や気質が影響されるのではなく、環境によって決定づけられるものだから、徹底的にリアルへ近づけるためのデザインしていく。
そしてロールプレイが終わった後に、それぞれの役と見ていた人たちからフィードバック。
「この前にこれできるかも?」
「普段から家族と支援を共有しておけば良い」
「嫌がる気持ちを受け止めて欲しいと感じた」
これが大切なのだ。
支援や出来ることを思いつく限り、洗い出し、取り組んでいくことが最大の虐待防止、権利擁護研修になると確信している。
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