すもーるすてっぷCooking事後報告No.7
今回は過去最年少…なんと3歳の受講者Kくんと一緒にボロネーゼをつくりました!
お声をかけてくださったのはお母さん。
Kくんは、お料理が大好き。お母さんが食材を並べると、子ども用のマイ包丁を取り出して、隣でトントン切ってくれるそうです。ぜひ、好きな気持ちを伸ばしたいということでご応募くださりました。とっても素敵!
事前に、Kくんが野菜を切っているところを撮った動画を拝見すると…
あら上手!
刃の下に自分の指がこないように意識できているし、拍子木切りした食材を綺麗に並べてさいの目切りするまでの手の使い方がとってもスムーズでした。
ただ、調理に関わることは切るところまでで、火を使ったりはしたことがないそう。
僕も3歳児と接する機会はなかなかなく、Zoomでの事前ヒアリングで顔合わせはしたものの、どのくらいコミュニケーションがとれるのかいまいち分からず…まぁ出たとこ勝負だ!と、当日を迎えました。
〈出会い、そして調理開始〉
実は男性が苦手だというKくん。幼稚園の先生を前にしても、サササ〜っとお母さんの影に隠れてしまうそうなのですが、果たして僕は…
全く問題なーーーーし笑
なんの緊張感もなく、よろしく〜のハイタッチをしてキッチンに向かいました。
キッチンにはお母さんが予め用意しておいてくださった食材がぎっしり。
人参、玉ねぎ、椎茸、ベーコンに挽肉。よし、一つずつ切っていこう。
Kくんがおもむろに手にしたのはベーコンのブロック。
よし、じゃあまずはベーコンからいこうか。
袋から取り出し、マイ包丁で一太刀目を入れるKくん…がっ、分厚くて切れない。
ここでヘルプ。Kくんが包丁を握っている手を上から掴み、上から下ろすのではなく、押して引く、押して引く…を繰り返しながら、スッと切れる感覚を掴みました。
勘のいいKくん。一度つかむと反復するのは得意なようで、次々とカットしてくれました。
その後、小さく切ったベーコンをみじん切りにする…とレシピにあるのですが、どうやらKくんは人参に興味が移った模様。
「じゃあ次にいっちゃおうか!」と、ベーコンは僕が回収し、人参の切り方を伝え、Kくんが作業しているのを観察しながらトントントン。
その後の食材に関しても、ある程度やったら次に進みたくなるようなので、Kくんのやりたい気持ちをサポートする形で進めていきました。
〈人参が教えてくれた!コミュニケーションの方法〉
Kくんに人参の皮剥きを教えていた時のことでした。
凜「Kくんほら、触ってみて。皮を剥いたところはツルツルしてるでしょ。剥いてないところはザラザラしてる」
K「ツルツル〜!ザラザラ〜!」
凜「!!!伝わった!!!そう、このザラザラを、こうやって(ピーラーを使ってみせる)ぜ〜んぶツルツルにするの。やってみようか」
するとKくん、僕のやり方を真似するようにピーラーを使いながら、「ザラザラ〜ツルツル〜」と声に出して剥き始めたではありませんか!!!
Kくんとのコミュニケーションの方法を掴んだ瞬間であると同時に、料理はまさに五感を使って行うものなんだなぁと改めて学んだ瞬間でした。
〈初めての炒め調理〉
食材のカットが終わり、いよいよ炒め調理へ。
火を点けて熱したフライパンに油を入れてしばらく待ちます。
凜「ほらKくん、フライパンに手をかざしてみて。あつあつ!でしょ?」
K「あつあつ!」
凜「そうっ!こうやってあつあつ!になったら、食材を入れるんだよ」
二人でしっかりと油が熱せられたのを確認し、バットからフライパンへと食材を入れます。すぐにジュー!!といういい音がしてきました。
凜「よしKくん、この木べらで食材をグルグルしよう。フライパンのここ(縁)、あつあつ!だから、腕がつかないように気をつけるんだよ」
木べらを渡すと、とっても上手にかき混ぜるKくん。
その後、塩胡椒もお願いしましたが、勘がいいというか、僕だったらこれくらい入れるかもな〜というのと同じところでストップ。天性のものを感じるぞ。
まぜまぜが楽しくなってきたKくん、僕の顔を覗き込んだり、ちょっと余裕を見せ始めたところで、
K「あっっ!!!」
どしたKくん!?…と、どうやらフライパンの縁に腕が触れた模様。
ダッシュで水道へ向かい、冷やしました。「あつあつ」を五感で学んだ瞬間でした(やけどにはなりませんでした)
〈遂に完成!〉
ソースの汁気が飛んで、いい感じの粘度が出てきました。
Kくんに味見をお願いすると…
「美味しい!」とのこと(ほんとだ美味しい!)
茹で上がったパスタをソースに絡めて完成!
初めての料理、途中で休憩・遊びタイムを入れながらも、ちゃんと作り上げることができました。
これだけの種類の野菜やお肉を切ったことはもちろん、皮を剥いたり、炒めたり、自分で包丁を洗ったり…Kくんと料理を進める中で自然と行なっていたことが、実は初めてのことづくしだったらしく、「こういうこともできるんだ」とお母さんにも発見があったようです。
出来立てを食べた時にも「美味しい!」と完食。
更に嬉しかったのが、夜ご飯で家族に振る舞った時にも「僕がつくったんだよ!」と自慢していたとのこと。
僕が手伝い過ぎて、自分でつくった感がなくなってしまったら元も子もないですからね、これを聴けて一安心(^^)
Kくん、お疲れ様でした!
応募してくださったお母さん、ありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?