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"これでいい"ではなく"これがいい"

私は5年前の妊娠をきっかけに
できた自分時間を使ってモノづくりを始めました。

その中でも私が1番悩んだ事は
"値段のつけかた"でした。


私のこのレベルでは
これくらいの値段しかつけられないな…と
感じることも多くはじめは、
かなり安価で販売していました。

友人や知人も沢山買ってくれ
数を作るようになり、
自然とスキルも上がっていきました。

スキルがあがれば、それ相応の価格を
つけなければ商売として、
やっていけなくなってしまうので
3年くらい経ったころから
自信を持って提供できるレベルに
見合った価格をつけるようになりました。

世の中には、
一つの商品があるとして
売っている場所や提供している人によっても
値段は、ピンからキリです。

例えば、今とても需要が上がっている
【マスク】

モノづくり仲間の友人も
少し前から沢山の布マスクを
作製していて、大変そうだなあと
気持ちの位置としては、
少し遠いところから見ていたのですが、
(私は編み物で作品を、作る事がメインなので)

すると、わたしにも他の友人から
マスクの問合せが入るようになり
試しに作ってみたところ、沢山の友人知人から
『私にもマスクをつくってほしい』と
連絡をもらいました。

今、ハンドメイドサイトや
フリマアプリを見ても沢山の方が
手作りの布マスクを販売されているので
欲しければそこから手に入るだろうし
私が作っても需要はないかもしれないと
思っていたのですが、違ったようです。

みんなから必要とされ
素直にとても嬉しかったです。

ですが、ここでまた

値段の付け方問題が浮上します。

フリマアプリを見ても
かなり安価で販売されている方も
多く、これこそ本当に
ピンからキリ。

マスクを必要としていると言うことは
困っているからだろう。
と相手のことを考えると
利益を普通に乗せて販売する事に
少し違和感を感じたので、
本当はこれくらい対価として頂きたい
ところだけど……気持ちとして少しばかり
"下げよう"と想いながら値段をつけました。

先日、対面販売する機会があり、
その価格で並べて販売したら
道ゆく数人の方が
マスク探してたのよー!嬉しいわあ!
と、とても喜んで下さり
ありがたい事に1人で数枚買う方が
相継ぎました。

その際も選んでくれた方に、
きちんとマスクの扱い方の説明や
柄の合わせかたやチョイスも
私なりのこだわりを持って作りました!
とマスクに対しての想いも
お伝えしていました。

その後、ひとりのおばさまが
『マスク高いなあ!私でも作れるわあ』
と私がいないときに店番をしていた夫に言ったそうで、
『あーそうですか!では、ぜひ作ってください!』
と返している声だけ聞こえていた私は、
なんの話をしているのかなあと
気になっていたのですが
後でその、やりとりの一部始終を聞きました。


"おばさまが作るマスク"

"作家として想いをのせて私がつくるマスク"

どちらにきちんとした
ストーリーがあって価値があるか?
と言うことについて夫は私に話をしました。

そのモノが高いと思うので
あれば、他のルートから
手に入れればいいだけのこと。

"価値観"とは、ほんとうに
人それぞれで考え方も多種多様に
あります。

そのモノが欲しいとき、
あなたはどのように選んでいますか?

"これでいい"

ではなく、

"これがいい"

をモットーに
自分が手にするモノを
大切に選びたいと改めて感じました。


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