下ネタオンパレードのTED&TED2鑑賞で学ぶ『愛』とは

決して家族と一緒には観ない方がいいかもしれません。何でもオープンに話せるご家庭なら大丈夫かも知れませんが、年頃の子や小さいお子様と鑑賞する場合はとても気まずくなる事でしょう。この事を先ず冒頭にお伝えいたします。

可愛いクマのテディーベアが主人公なので、パッケージを見た印象として、これはファミリー映画かと思われる方が殆どだと思います。
その期待をバッサリと切り崩されるのがこのTED(テッド)なのです。

続編の2も作られており、私は連続して鑑賞してしまいました。勿論、独りです。初めて鑑賞したのが、約1年前、当初はなんて下品な映画なのか下ネタの放送禁止用語がバンバン出てとても恥ずかしくて観れたもんじゃ無いって感じでした。

今回は再鑑賞という事で、もう一度見直した事になりますが、率直な感想として、『とても好き』な映画にランクインしました。これは異例かも知れません。

それは初鑑賞では感じなかったヒューマン性が軸になっている事が認識出来たからなのです。実際、続編の2を見終わった時には、じんわりと、その感動の涙が自然に出てきたのです。

1も2もハッピーエンドなのが特に評価は高くなります。基本的に私はハッピーエンドの映画が好きだからです。バッドエンドの涙なんていりません。

また所々の台詞にも下ネタはあるものの、胸にささるワードがあったり、伏線がしっかりと盛り込まれていたり、笑いも絶える事なく楽しませてくれます。

しかし賛否両論はあるかと思います。初鑑賞の時と再鑑賞では随分と感じ取り方が変わるかと思いますね。それは、第一印象でもう『無理』とインプットされたものでしたら、その先を理解する為に大きな壁をよじ登る体力があるかどうかになってくると思われます。

大概の映画は続編が期待外れな場合が多いです。今公開中のアバター2も正直なところ私としてはストーリーでは期待外れとなります。勿論、映像は申し分ありません。その点、トップガンマーヴェリックは逆にとても素晴らしい脚本、全体のまとめ方、完璧な映画となり傑作と言えます。そしてこのTEDも続編は裏切らない映画としてとてもよく出来ていると感じたのです。

いい映画は何回観ても飽きない映画と言えます。そこにTEDは今回ランクインしたという事になります。笑い有り涙有りの素晴らしい脚本だと言う事が認識出来たからなのですね。

とてもシンプルですが、価値観が違うのは関係を継続する事は相当努力し続けなくてはならない事で、何処かで疲れも出てきたりします。その事がキッカケになって疎遠になったり、最悪の場合は離婚になったりするのですね。

双方がもし頑固で一歩も譲らないとしたら、それは修復が困難かも知れません。TEDはそう言ったヒューマンニズムもテーマになっている、とても深い映画である事が認識されました。

人権問題や多様性についても考えさせられる場面があります。差別を無くそうと訴えかけるストレート球ではなく、鑑賞者の捉え方次第で受け取り方も変わってくる側面からのメッセージもあると思いました。その辺りの見せ方も、くどく無い所が良いです。

愛についても考えさせられる事です。束縛が愛ではなく本当に愛するのであれば、相手の事を思って自由にフラットに接してあげると言う基本的な事もテーマになってる感が伝わりました。

第一印象って良くも悪くも始まりに過ぎない事で、この時点では理解しているようで実は相手の事を、何も知らないと言う事だと言えます。

価値観がズレてる何か違うと感じた場合は、お互い我慢せずに勇気を持って、相手に伝える事から始めて、結果、良くなる事も悪くなる事もそれはそれで縁なのですね。

結局一緒になっていた、又は理解され、自分も理解した上で最後まで側に居てくれる人が、人生の大切な『パートナー』なのだと教えてくれました。

私の中では、TEDは単なる下品な下ネタオンパレードのB級R15指定の映画では無く『愛』をテーマにした素晴らしい脚本の映画なのでした。新年初の映画として観て良かった。

TED3が作られる事を期待したい。

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