Rina Tanaka

お酒飲んだ時と高熱が出た時だけ書いてます

Rina Tanaka

お酒飲んだ時と高熱が出た時だけ書いてます

最近の記事

唾を飲む。舌が分厚くなる。ごろり、喉仏が生まれる。唾を飲む。うねる。目玉が焼ける。南半球が沈む。目尻がぼやける。喉の裏がにがい。ほどける。目尻と目頭が繋がる。足を踏ん張る。面識のない風が吹く。唾を飲む。表面張力が見切る。一隻が重力に負ける。下まつげが泳ぐ。横断歩道が歪む。唾を飲む。肌色を巻き込んで顎に向かう。誰かが誰かをたしなめる味。中指を頬に添わす。視界が元に戻る。全部元に戻る。戻らない。戻る。戻らない。戻る。ノアの箱舟が笑う。唾を飲む。

    • 2024.09.24

      学生が終わった。 私はいつまでも学生だと思っていたのに急に終わりました。 物心ついたばかりの7歳から学生で、おまえは学ぶ生き物だよーと言われてきたのに、急に学んでるだけじゃ足りなくなって困ります。 こんなタイミングじゃないと真正面から文を書かないので、自分についていくつか書いてみます。自分のことについて書くの、こんなに怖いのかよ、くそー。 「鳴り響くうちにひとつも感じなくなるころ永い踏切は開く」(岡本真帆) ——- 青 受験戦争をどうにかサバイブした18歳、サークル勧

      • 「屈伸」と祖母

        祖母が6月に亡くなった。 21年間「おばあちゃま」と呼んでいたし、血が繋がって結構会っていてもずっと敬語が抜けなかった間柄だったから、悲しさを根底に持ちながらもどういう感情になればいいか分からずにいた。 彼女は生きてるだけでドライアイになりそうなぱっちりした目を持ってて私より小顔で超美人で、晩年まで仲が良かったイケメンの祖父と結婚して裕福で多趣味で。世の中の幸せを絵に描いたような完璧さは眩しかった。 エネルギッシュで多趣味で、自我が強くてとにかく頑固。気高く厳格な人だった

        • I voted

          本当に何もいいことは書けないしただの薄くて浅い発散になりそうだなあ。選挙にまつわる日記と吐き出し。 参院選があった。過程も結果も衝撃だった。 自民が勝った。 今回の主な論点は、高等教育無償化、結婚の平等、憲法9条、選択的夫婦別姓、核兵器保有、とかかなあと思う。もちろん人によって何が主な論点かは違うけど。 差別と偏見ををなくそうよ、と努力し続けることも、「自分の体は自分が決める」ということや「自分の生き方を自分で選択する」っていうほんとーーーーに基本的な人権を大事にするこ

          微熱と白昼夢と音楽と波。

          もう。文章なんか書いてる場合じゃないときほど、note書き始めちゃう。 やることに追われて徹夜を覚悟した深夜2時、 微熱をおびて誰がどう考えても寝た方がいい夜11時、 なぜか書きたくなっちゃう現象って私だけじゃないと信じたい。 久しぶりに、熱が出た。 熱がある時ってある種の高揚感というか、ぬるっとした恍惚みたいな熱を纏っている。 ぬるっとした温かいスライムに全身包まれているような。 体の熱気がもったいないのでなんか発電したいなとか思う。 何なら湯気出てないかと肌に手を

          微熱と白昼夢と音楽と波。