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老後に猫と暮らしたい(犬でもいい)


長年海外で暮らしていた為
日本に帰ってきてから

「こんなに変わったんだ…」


浦島太郎状態になることが少なくない

その中の一つに新NISAやiDeCoを活用した
投資が大流行りしているのが挙げられる

世界でも類をみない
突出した貯蓄率が問題視されて久しい
貯金が大好きな日本人

特に「失われた30年」世代に生まれ育ったわたしと同じ世代の人々は
バブル世代の方々のような華やかな時期を経験したことがなく

しかも長いデフレ経済に慣れきってしまったため
お金の使い方も、投資に回せる資金もないのが現状だと思う

けれど他国と比べて米粒にもならない
というか米粒に失礼なくらいの預金金利しか付かない
今の日本で

深刻に進んでいる少子化問題に
なんの解決の道を見出すことができていない中
インフレと円安がどんどん進み

「控えめに言っても将来暗いよね?」

みたいな雰囲気が漂う中
政府が推し進めている

「頑張って投資して、老後は自分で頑張ってね!!」

政策が今話題の新NISA諸々の制度で
「貯金国民」を投資活動へと後押ししている今日この頃

そんな時見つけた
ある大手ネット銀行の広告

猫を抱きしめている覆面マンを抱きしめたくなってしまうほど
思わず胸が苦しくなってしまった
なんともエモいイラストとは裏腹に

「老後に猫と(犬でもいい)暮らすのに
現実問題いくらかかるか」

という

エモいエモーションから
一気に現実を突きつけられる広告

夢と不安を同時に見せることで
感情を手玉に取ろうとしているのか

わたしみたいな可愛いイラストにコロッとなびいてしまう者には
絶対に気をつけたほうが良さそうな
金融広告

けれどもつい
この猫ちゃんを愛おしそうに抱きしめる覆面マンを
自分の将来と重ね合わせてしまう

「一人で生きてゆくために現実問題いくらかかるか?」

「一人じゃあまりにも寂しいから
猫ちゃん(わんこでもいい)と一緒に暮らしていくには
現実問題いくらかかるか??」

などなど
将来のことについて色々考えを巡らせていた

そんな時、郵便で届いた
とっても分厚い一年分の
国民年金保険料納付書

中を開いて見てみると
びっちりと並んだ数字と納付期日が

一冊の本の厚さと変わらなそうな請求書を
ペラペラとめくりながら

「老後猫ちゃん(わんこでもいい)と一緒に暮らすには
今から投資を始めなきゃいけないな…」

ここ数日大手ネット銀行の広告が
頭から離れないのでした

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