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メンタルトレーニングにマインドフルネス

私は4年前からスカイランニング、中でも「バーティカル」と呼ばれる駆け登り系の種目のレースをメインに挑戦しています。バーティカルのレースは平均20%以上の傾斜(一部は33%以上を含む)、距離5Km以内のコースを、どれだけの速くゴールできるかというシンプルなレース。登りはきつくても、標高が上がるにつれ、植生が変わり、視界が開け、空に向かってゴールするときに味わえる爽快感、達成感が魅力です。

もうひとつ、魅力に感じ、挑戦しようと思える理由があります。それは、メンタル面を強化することで記録更新ができる可能性があるという点です。

距離にして5Km前後、時間にしても1時間前後でゴールできるレースで、最速でゴールするには、最速のスピードで駆け上がる必要があります。ただし、岩場や傾斜がきついところもあるトレイル。しかも、コースのほとんどが登り。そのため歩いてしまうこともあります。その中で、いかに歩く時間を少なくし、効率よく体を使って登ることが、最速のゴールにつながります。

そこで、マインドフルネス瞑想で身に着けることができる、集中力と観察力が活かせるのです。

トレイルでトレーニングをするとき、まずは1歩1歩最速の動きをすることに集中。他のことに気がそれたことに気がついたら呼吸に意識を戻し、再び集中。そして、フォーム、肩甲骨の位置、腸腰筋との連動といった体の動きの観察。集中と観察を繰り返し、最速の動きをすることに意識を集めます。

そして、歩き始めたとき。脳が「歩こう」と指令を出し、歩き始めた体を念入りに観察。心肺は限界なのか、ただ走り始めで息が上がっているだけなのか。足の疲労は?体幹は?と観察していると、まだ体は動けることが多いのです。これは個人差があると思いますが、すぐに歩いてしまう私には、走るスイッチを再始動させるための効果的なやり方と感じています。

この、集中力と観察力を使って、最速の動きを常に意識し、「歩かない」「あきらめない」メンタルを鍛えるには、マインドフルネス瞑想を継続して実践することが有効です。それに加えて、脳の疲労を軽減させ、脳の「歩こう」という指令を遅くさせる必要もあります。脳の疲労の軽減には、コースを覚えて、無駄な考え事や迷いで脳のエネルギーを消費させない、そして栄養補給。指令を遅くさせるには、フィジカル面の強化が必要。こうして、毎日1つ1つできることを積み重ねることが最速のゴールへつながると思うと、トレーニングのモチベーションにもなっています。

これは、バーティカルレースを走るための私なりのメンタルトレーニングです。今年はフィジカル×メンタルの強化で、バーティカルシリーズ戦に参戦。11月の最終レースでは笑顔でゴールできるよう、毎日やるべきことをコツコツと積み重ねていこうと思います。

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