蓮実 里菜

時々物書き。著書「夜の扉のなかにあるもの」https://amzn.to/3vT3pFg

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マガジン

  • 映画の向こうに思うこと・・・

    映画は3度観れる。劇場で1度、他者の感想を通して2度、そしてそれを踏まえてもう一度自分の反芻を通して。心を震わせる映画を見たとき、感情をプラスでもマイナスでも掻き立てる映画を見たときに思ったことを綴ります

  • 世界にもっと知ってもらいたいもののこと

    素敵なものの宝石箱。私の独断と偏見で、「もっと知ってもらいたい・・・!」と思ったものについての愛を語ります。

  • カフェの窓の外のこと

    日々のふとした心の内側のこと。自然、音楽、五感、人間のこと。晴れも、曇りも、時々雨や雷も。

最近の記事

解決策じゃなくても、希望も社会を一つにできるのだと感じた。

選挙が終わった。特にのめり込んで見る人がいなければ、「もぉ、うるさいな〜」くらいにしか思わないのに、注目している人がいるとこんなにも熱気のある二週間なのかと、驚きだった。 今回、香川1区の次に、日を追うごとに注目してしまったのが、岐阜5区・立憲民主党の今井るるさんだった(25歳)。地元の前市長や市議、大臣経験者(皆60代)の間に並んだ、20代・政治経験なしの候補者である。 いや、この2週間、日を追うごとに今井るるをひたすら追いかけてしまった。 最後は惜しくも大ベテラン議

    • 切り取り報道に胸が痛い

      知人が、岡山で選挙戦をしている。 いよいよなのか。衆院選に立候補することは、初出馬をした2019年の参議院選挙で当選ならず・・・となってからの予定だった。それを見据えて、負けた後も、2年間朝7時台に岡山の街頭に立ち続け、日々政策説明会や交流会を続けたのを、知っていた。今度こそ頑張って、と思っていたら、彼は週刊誌の非情な攻撃に見舞われた。 週刊誌というメガホン週刊誌は、彼という人間の心臓やら、腎臓やら、肺やら主要な器官を全部無視して、この微細な細胞を、軽薄だ、不適切だと報道

      • 浅田真央サンクスツアーは伝説。異例づくしのサンクスツアーが尊い理由

        先週、ギリギリ千秋楽前に、浅田真央サンクスツアーを見に行ってきた!「こんなことやってくれるスケーター、もういないだろうな・・・」と思ったので、思わずレポ。 ちなみにサンクスツアーとは、現役引退を発表した浅田さんが、「真央さんが滑ってるところまだ見れてないよ・・・!」と惜しむファンに、感謝の気持ちを届けるために全国を回って、これまでのプログラムを披露する!とファンにとってはキュン死しそうなプロジェクト。アイスショーのチケットって結構高いなか、「家族数人でも見に行けるような値段

        • Noteって

          ダサくて、うんざりするものと、眩しいようなものと、おめでたいものに溢れている、と思う。 表層1センチのなかにエモさを見つけ合う、手頃なナルシズム でもそんな毒にも薬にもならない読んでは明日には忘れるようなものより、時間が止まるようなものに出会いたい、けれど でも世界にナルシズムがなかったら、体に悪いけれど人のココロを掴む甘いケーキも、芳醇なゴルゴンゾーラも、柔らかくて深みのあるワインの渋みもほのかな甘さも、ない世界なのだと思う。 それこそ、みんな無印良品のお行儀のいい

        解決策じゃなくても、希望も社会を一つにできるのだと感じた。

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        • 映画の向こうに思うこと・・・
          1本
        • 世界にもっと知ってもらいたいもののこと
          3本
        • カフェの窓の外のこと
          2本

        記事

          解放区。プロモーションはうまかったけど

          友達に誘ってもらって見に行った「解放区」、なんか・・・何とも言えない感想を持ちました。3つだけ、感想箇条書きにすると 1. 映画館で見ていなかったら、確実に最後まで見れなかった 2. 芸術とは評価によって芸術になるのだと感じた 3. 全般的に、本気でイライラした... パンフレットは少し名前があるアイドルやインフルエンサーから寄せられた称賛コメントで埋め尽くされてるのだけど、埋め尽くされるように並べられた声が、これに価値を与えるのか、と戸惑った。 ちなみにパンフ上のはあ

          解放区。プロモーションはうまかったけど

          32才、まだ夢を見ています。あるインディーズアーティストへのラブレター

          久しぶりに心が震えたす、す、すごいインディーズアーティスト(兼総監督)を見つけたので、その感動を書きます!!!まず、プロフィールを簡単に紹介するとこんな感じの方👇 spoon+ 2010年春、「世界を驚きで楽しくする」をテーマに、 あこちゅあを中心に活動。ライブ演出や映像/楽曲制作、衣装製作などをはじめ、 アートワークを全てあこちゅあがセルフプロデュースしている。独自の表現力をもとに国内外にファンを持ち、フランスのケーブルテレビ「NOLIFE」ではリクエストランキングで殿堂

          32才、まだ夢を見ています。あるインディーズアーティストへのラブレター

          秋なのかな、初冬なのかな

          おとといは金木犀の甘い香りで、秋なんだなぁ、と思った。 昨日は今年初めて家で暖房を使って、 私だけかななんて思っていたら、今日入ったおなじみのカフェにも今年初めての暖房がついていて、 ソファのファブリックのピンクやオレンジの暖色系のチェックには柔らかく間接照明が当たっていて、ロマンチックな季節になったんだな、と思った。 今年の冬は、なんでかわからないけど、寒くなっていくのをスローモーションで見ているかのように新鮮で、まるで人生初めての冬支度をしているかのように思える。

          秋なのかな、初冬なのかな

          ”Honesty is hardly ever heard” - それはほとんど出会えないものだから

          ロケットマンの映画を観て、偶然Billy JowelとElton JoneのデュエットバージョンをYoutubeで聴いてみたら、涙が出るくらい心が震えた。 音楽を聴いて、考えるというプロセスをすっ飛ばして反射的に涙が頰を伝うのなんてどれくらいぶりだろう。 (Honestyは5.01〜) サビ(?)はHonesty is such a lonely word...だけど、私は、それに続く、魂の叫ぶような、”Everyone is so untrue”の2行目が、特に心にき

          ”Honesty is hardly ever heard” - それはほとんど出会えないものだから