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リュブリャナ大学に受かったらやること

日本から交換留学で行っている人は結構いるけど、正規で入っている人の記事はなかなか出てこないので、今後留学しようと思った人のために書き残しておきます。交換留学だときっと色んな申請などを大学間でやってくれるのだと思うのですが、私はすべてを自分でやらないといけなかったので、もうめちゃくちゃ大変でした。

でもそんな人、あとにも先にももういないかもしれません。笑


やることリスト

1. 大学院選定や受験に際して
お世話になった人たちにお礼と報告をする

受かって嬉しいし、手続きなどを調べ始めたりしないといけないので合格後も余裕がなくなってしまったりで、これが意外と忘れてしまいがち。。。
学校選びで相談させてもらった人や、モチベーションレターやポートフォリオをレビューしてくれた人、推薦状を書いてくれた人、仕事を調整してくれていた職場のマネージャーなど、きっといっぱいいるはずです。嬉しい気持ちがホットなまま、早めに報告しましょう!

2. 家探しを始める(なる早で!!)

まずはこのページを参照してみましょう。
https://www.uni-lj.si/students_life/student_accomodation/
学校が直接寮をあっせんしてくれることはありませんが、色々と情報が出てきます。リュブリャナの大学生(≠リュブリャナ大学の学生)のための寮のサイト(https://www.stud-dom-lj.si/en/)では、外国からの学生で以下のようなカテゴリーの人に対しては寮が提供されているみたいなのですが、私はどれにも該当していなかったので、とっても苦戦しました。

・Exchange fellows in the CEEPUS program and bilaterals
・Slovenes without Slovenian citizenship, who receive a scholarship from a public fund under the scholarship program for Slovenes abroad and Slovenes around the world
・EU-Erasmus exchange programs

私の場合、奇跡的にいたリュブリャナ大学に去年まで通っていた友人(2019年に参加した、ドイツでの1週間のデザインサマースクールで同じチームだった子)に家探しを手伝ってもらい、最終的には素敵なシェアハウスを見つけることができました。日本人にはなかなか想像できない世界線なのですが、市外からリュブリャナに出てきた人で、上記のような寮に住んでいない多くの学生は3LDKや4LDKの部屋でシェアハウスをしています。そのため「XX月から1部屋開くんだけど誰か入らない?」といった情報がInstagramのストーリーや学生同士のメッセージグループで流れているのが日常茶飯事らしく、スロベニアの友人からそういった情報を共有してもらっていました。

いい家があれば、投稿主に連絡してオンラインでつなぎ、向こうは家の様子を紹介し、こちらは自己紹介をして決めるといった流れで約束をするのですが、リュブリャナの住宅状況はなかなか厳しいようで、この競争率がなかなか高い…。向こうも同時に応募があった何人かと話していて、オンラインで顔合わせをしたとしても「今回はもっと緊急度の高い子がいて、その子に住んでもらうことにしようと思う。ごめんね…」という感じで入れなかったりして、私は3軒目で紹介してもらったお家で確約をもらうことができました。

でも、結局超絶親切な大家さんが貸している、とっても素敵なお家に決まったので結果オーライでした。もしリュブリャナの大学に行くことになって家探しが必要になったら、今後は私も手伝えると思うので、寮に住めない/住みたくない人は連絡いただければ!


3. 駐日スロベニア大使館に滞在許可を
申請したい旨を連絡する(なる早で!!)

このページにあるメールアドレスに、
https://www.gov.si/ja/representations/embassy-tokyo/
「リュブリャナ大学に受かったのでビザを申請したい」と連絡をすると、この資料を集めてね!という一覧が書かれた返事をもらえます。2年の留学だと学生ビザではない「residence permit(滞在許可)」を申請することになります。私は英語のほうがレスがいいかなと思って英語で連絡してたのですが、多分日本語でも対応してもらえます。


4.滞在許可に必要な書類をかき集める

必要な書類+費用は私の場合は以下でした。この情報は2023年5月時点のものです。今後また変更があるかもしれません。

  • 滞在許可の申請フォーム(pdfで送ってくれる)

  • 最新の顔写真(30mm×40mm)

  • スロベニアの滞在予定の終了時期より3ヶ月の余裕のあるパスポート

  • 保険(スロベニアで有効で、死んだときには最低でも€30,000の保険金が出るもの)に入っていることが証明できる書類

  • スロベニアでの滞在費用が十分にあることを証明できる書類 (少なくとも「€465.34 × 滞在月数」の費用がある必要がある)
    これは私の場合、貯金を留学費用に充てる予定なのですが、銀行の残高証明だけではだめで、会社で働いて貯めたということが証明できるような、「定期的に給与を受け取っていたことがわかる、直近6ヶ月分の銀行の取引明細」と「これで留学資金をまかないますという宣言書」が必要でした。奨学金とか給与支払い見込みとか、留学中も定期的に資金調達の方法がある場合はもっとすんなり行くと思います。

  • アポスティーユ付きの無犯罪証明書
    まず、無犯罪証明書は自分の住んでいる都道府県の警察署に行って申請できます。
    ▼ 東京都に住んでいる場合の取り方(警視庁)
    https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/tetsuzuki/toko/toko.html
    無犯罪証明書は2週間くらいでできるので直接取りに行く。アポスティーユは外務省のお墨付きみたいなものです。無犯罪証明書ができたら外務省に送ると、でき次第郵送で返送してもらえます。たしか1週間後には届きました。
    ▼ アポスティーユの取り方
    https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page22_000608.html

  • 合格通知や教授からの受け入れ内諾書など、滞在目的がわかるもの

  • 学部の大学の卒業証明書と成績証明書

  • 住む場所の情報
    私は家がこの時点では家が決まってなかったので、ひとまずスロベニアの友人の住所を書かせてもらいました。住所の証明書類は必要ないです。

  • 指紋
    大使館で採取してもらえる

  • 申請に必要な費用
    申請料、カード発行料、作成手数料まとめて2万円くらい

  • スロベニア語への翻訳費用
    事前に法定翻訳人にお願いして翻訳してもらうこともできるようですが、私は大使館にやってもらいました。スロベニア語で用意できない場合は(というかほとんどの資料がそうだと思います。。。)少なくとも英語で用意しておくのがいいと思います。翻訳費用は5,000円くらいです。
    窓口での支払いにカードは使えませんでした。


5. 滞在許可を申請しに行く

いきなり行っても受け付けてくれません。事前にメールで連絡すると何日の何時に来てとピンポイントで1候補だけを提示されるので、その日に広尾にある大使館に行きます。大体1ヶ月でできると言われます。

が!私の場合は1ヶ月ではできませんでした。

急いでいる旨を大使館の方に伝えても、駐日スロベニア大使館は滞在許可の申請の処理に一切関われないらしく、「現地の行政機関(Upravna enota Ljubljana=リュブリャナ行政局)に、大学の事務局から急いでほしいと伝えてもらってください。大学の事務局の人は慣れているから大丈夫」と言われます。ただこの行政機関はかなりマイペースに仕事をしており、大学の事務局の方や教授から言ってもらっても特に手続きは早くはなりません。泣 自分で直接連絡しても、基本的にメールは返ってこないと思ったほうがいいです。私はスロベニアの外務省にも連絡しましたが、外務省でさえ申請の加速化には関われないようです。

ちなみに滞在許可申請にまつわる内容は、研究者としてスロベニアに行かれた飛田国人さんのブログにも丁寧に書いてあります。2018年時点の内容ですが、それほど変わっていない気がします。この方は生活にまつわることなども丁寧に書いていらっしゃいます。
http://www.ess.osakafu-u.ac.jp/human/tobita/2018/02/15/slovenia16/

滞在許可は本当に本当に頭痛の種で、発行する行政局が信じられないくらいのんびり仕事をしていて、私は11月9日時点でまだもらえていません。。。もう大学始まってしまっているので、とりあえずシェンゲン協定の範囲内で90日間はノービザでスロベニアにいられるので渡航して来てしまいました。その後どうなったかは、進捗があり次第、追記しようと思います。


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