秋野凛花

だいたい月一度投稿。日常の一コマを、気ままに記していきます。 ※コメント返信が遅めです…

秋野凛花

だいたい月一度投稿。日常の一コマを、気ままに記していきます。 ※コメント返信が遅めです。すみません。

マガジン

  • Light and Darkness【小説】

    note様主催の創作大賞2024に応募する関係で投稿した小説、「Light and Darkness」という恋愛小説のまとめです。もし興味があれば、良ければ! 約3万6千字。全15話。

  • 秋野凛花 エッセイまとめ

    近況報告、少し重めの内容、どうでもいい話etc…… もはや私のことのちょっとした壁打ちです!

  • カクヨムコン参加備忘録

    秋野がカクヨムコン(※)に参加した時に書いた日記のような、エッセイのような、備忘録のような、そういうものをまとめました。  未来の私や、これからカクヨムコンに参加してみようと思っている人の参考になりますように🙏 ※カクヨムコンとは、カクヨムというKADOKAWA主催の小説投稿サイトで年に一度行われている、大規模な小説コンテスト。 【秋野の受賞履歴】 ・第8回カクヨムWeb小説コンテスト長編部門(1作)・短編部門(3作)→一次選考で落選 ・第9回カクヨムWeb小説コンテスト短編部門(5作)→3作が中間選考突破

  • 秋野凛花のなんちゃって創作論

    今までに書いたなんちゃって創作論の記事です。ほとんどが私(アマチュア作家)の経験に則って書いていることで、これらを読んでどう思うか……取り入れるか否かは貴方の自由です。 でももし、参考になったよ! ということがあれば、それはとても嬉しいです!

  • 文学フリマ備忘録

    秋野が文学フリマに一般参加、及び出店した際の備忘録となります。

最近の記事

  • 固定された記事

初めまして!

 何はともあれ、まずは初めまして。秋野凛花と申します。(恐らくこれを読んでいる方は、Twitterから飛んできてくださったのだと思いますので、ご存知だとは思いますが)とにかく創作が大好きな人間です。  このようなものは初めて使うので、本当に右も左も分からない、という状態なんですよね。これを打っている今、たくさんの機能があるのはわかるんですけど……上手く、使えるかなぁ……(苦笑い)。  というわけで(?)軽い目次です! 自己紹介 noteの使い道 今後の活動告知 1

    • 「Light and Darkness」第15話:秘められた恋

       その後、二人は成人の儀の後と同様、国王の前へと呼び出された。  そして勝手に婚姻関係を結んだことに多少なりとも怒りを露わにしていたが、まずは向こうがこちらの事情を知らずに決闘を挑んできたこと、精霊王の名を出され、後に引けなくなったこと、更に精霊王からの祝福も得ることが出来たので、何も問題はないだろうということ。以上のことをフレドリックが淡々と伝えると、国王の怒りも引いたようだ。引いたというか、もうどうにもならないことが分かったことで呆れたのかもしれないが。  あくまで婚前の

      • 「Light and Darkness」第14話:運命を

        「ふふっ……ごめんなさい。だって貴方たち、とっても息ピッタリの仲良しに見えるんだもの」 『はぁ!? こいつの影に目ぇやられちゃったんじゃないのアリシア!!』 「俺はそんなことしていないよ。……アリシアもこう言っていることだし、仲良くしてよ。光の大精霊さん」 『絶対に嫌!!!!』  ウィンクは鋭くフレドリックを睨みつけ、そして勢い良くそっぽを向いた。もう目も合わせたくない! とその行動が示している。  かと思えば、早く今後とやらを話し合いなさいよ、と話を先に進めることを促してく

        • 「Light and Darkness」第13話:またこうして

           学生たちの間の話題は、今日の決闘のことで持ちきりだった。  素晴らしく無駄のない戦い。婚姻を結んだ二人。ある意味お似合いの二人なのでは? 仲が悪いようだが、今後は大丈夫なのだろうか……。  アリシアはその話から逃げるように、自室に引きこもっていた。自分が戦ったわけではないのだが、疲れた。見ていただけの自分でもこうなのだから、フレドリックも休んでいるのだろうな。アリシアはそう考える。  だからこそアリシアは驚いたのだ。  突然窓を乗り上げてやって来たフレドリックに。 「やあ、

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        • Light and Darkness【小説】
          15本
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          4本

        記事

          「Light and Darkness」第12話:精霊王の祝福

           フレドリックはその剣先を、ボルケニクの首に突きつけた。あと少しでも動いたら、その剣はボルケニクの血を大衆に晒すことになるだろう。  ボルケニクは息を止めている。その緊張感に、声も出せない。  だが彼は、ゆっくりと両手を天へと上げた。そうでもしないと、この状況から逃れることは出来ないと。……そう悟ったからである。  もうその瞳に闘志はない。あるのは、フレドリックに対する恐れ。 「……降参。俺の負けだ」  フレドリックはそれを聞くと、その全身から放つ緊張感を緩ませる。そして剣を

          「Light and Darkness」第12話:精霊王の祝福

          「Light and Darkness」第11話:揺れる優劣

           始まった決闘に、観衆は歓声をあげる。その大歓声にアリシアは思わず肩を震わすが、気を取り直して騒ぎの中心に視線を送った。  ボルケニクが放った火炎放射を、フレドリックはひらりと躱す。華麗なその姿に、誰もが見惚れた。だがそれだけではなく、フレドリックは杖を構える。そして地面に燃え広がる炎を、大きな影が飲み込み……消してしまった。  だがボルケニクはそれくらいで諦めたりなどしない。むしろその表情には、強敵が現れて嬉しい、とでも言うような満面の笑みがあった。  そして彼は大きく杖を

          「Light and Darkness」第11話:揺れる優劣

          「Light and Darkness」第10話:戦う理由

           いよいよ主役が出揃った。だからこそ誰もが黙り、静寂が訪れる。  戦場には戦う者のみ。決闘に審判はいない。先に倒れた方が負けという、単純明快なルールだからだ。  だからこそ、開始の合図もない。好きに始め、好きに終わる。 「へっ……てっきり俺は、決闘前に怖気づいて逃げちまうと思っていたが……」 「……ご冗談を。言ったでしょう? 私が勝つと」 「ほぉ、年上相手に随分余裕なこった」 「それは貴方の方では?」  二人はにこやかに会話を重ねているが、その間に火花が散っているのが見えたよ

          「Light and Darkness」第10話:戦う理由

          「Light and Darkness」第9話:性急な決闘

           目撃者の証言によると、こういうことらしい。  昨夜の男子寮での夕食の席で、フレドリックとボルケニクが隣で食事をしていたのだが、そこでどういうわけか口論に発展。フレドリックは「相手の意思を無視して迫ることは、紳士としてあるまじき行為ではないか」とボルケニクに苦言を呈し、それを聞いたボルケニクは、「そうお前が俺に突っかかるのは、お前がアリスのことが好きだからなんだろ?」と煽る。  論点をすり替えるな。でもお前はアリスが好きなんだろう、そうに決まっている。そうではなく、人としてあ

          「Light and Darkness」第9話:性急な決闘

          「Light and Darkness」第8話:朝の紙面

           王立マジェスペリー魔法学園は全寮制の学校だ。学園の中心には学び舎がそびえ建っており、その東に男子寮、西に女子寮がある。もちろん、異なる性別の寮に入ることは禁止されている。  アリシアは女子寮にある自室に戻った。それと同時、ベッドに倒れ込む。  疲れた。誰に言うまでもなく、アリシアは素直な感想を口にした。 『ほんっとう! あいつの相手をするだけで疲れるわよね~。頑張って偉いわ! アリシア!』  そしてその独り言を拾うのは、もちろんウィンクである。あいつというのはフレドリックの

          「Light and Darkness」第8話:朝の紙面

          「Light and Darkness」第7話:冷ややかな瞳、微かな温度

           反射的にアリシアは青ざめる。そんな、一番見られたくない人に、この光景を見られるだなんて──。  ボルケニクの腕の力がその声に反応して緩む。動揺していたものの、その隙にアリシアは、ボルケニクからきちんと距離を置いた。  そろ……と、アリシアは突然現れた男を……フレドリックを、恐る恐る見上げる。フレドリックは、こちらを冷ややかな瞳で見つめていた。  いつも犬猿の仲を装っている時、彼はこういう目をしている。本意ではなく、あくまで演技だ。でも、今は? 今……自分は彼に、どう思われて

          「Light and Darkness」第7話:冷ややかな瞳、微かな温度

          「Light and Darkness」第6話:自称:婚約者

          『アリシア!! 今日も凛々しかったわ、素敵!! ……あの言葉が真実となれば、もっと嬉しいのになぁ~』 「……そう? ありがとう。ウィンク」  フレドリックと満足するまで会話(正確に言うと罵り合い)をした後、人気のない廊下でアリシアはウィンクと話をしていた。  アリシアは誉め言葉にのみ反応を示す。後半の言葉に対する反論は、飲み込んだ。  ──大精霊も、俺たちのことが大好きだからさ。少し怒ったくらいじゃ、こっちに手を出してこないと思うよ。ほら、俺たちが抱き合っていた時も、周囲の

          「Light and Darkness」第6話:自称:婚約者

          「Light and Darkness」第5話:空を裂く雷光と口付け

          「……アリス。君も俺のことを、そうやって求めてくれるのなら……」  俯くアリシアの視界に、フレドリックが写り込む。彼は、彼女の前に跪いたのだ。  彼は顔を上げると、アリシアの顔を覗き込む。目を逸らす彼女に、彼は自身をまざまざと突き付ける。 「俺は、何を犠牲にしてでも、君の思いを叶えたい」 「……リック……」 「……成人し、そして大精霊の加護を得ている俺たちは、今後人前に出ることは多いだろう。そして俺たちが同じ場に立つ機会は、何度でも訪れるはずだ。……来年には、同じ学園に入学す

          「Light and Darkness」第5話:空を裂く雷光と口付け

          「Light and Darkness」第4話:降りしきる大雨

          『……お前って、本当に脳筋。すぐ手が出るの、どうにかならないの』 『なっ……!? あっ!! あんたは……ドゥ・シャイ!!』  フレドリックの前に現れた小さな影が巨大な闇を生み出し、その光線をばくんと飲み込んだ。  ドゥ・シャイ、と呼ばれた大精霊は、冷ややかな瞳をウィンクに向けている。どうやら知り合いであるらしい。  そのままウィンクとシャイは口喧嘩をし始めた。アリシアがぽかん、としていると……誰かがアリシアの前に跪く。誰か、というのは聞くまでもない。フレドリックだった。 「大

          「Light and Darkness」第4話:降りしきる大雨

          「Light and Darkness」第3話:儚い幸せ

           アリシアは、自分の家の庭の隅で、声を押し殺して泣いていた。  人生でこんなにも胸が張り裂けそうだと思い、体中の水分が抜けるのではないかと思うくらい泣いたことは、あっただろうか。頭の冷静な部分が、冷静に問いかけていた。  否、そんなこと……あるわけがない。  彼女は、幸せだった。優しい両親と、大好きな人がいて。これ以上の幸せはないと思っていた。これからもそれが続くのだと思っていた。  でも、違ったのだ。その幸せは、時間制限付きの、儚いものだったのだ。  自分は夢から覚めてしま

          「Light and Darkness」第3話:儚い幸せ

          「Light and Darkness」第2話:成人の儀

           彼らが生を受けたマジェスペリー王国では、歳が十五になると成人したとされる。そして成人の儀を行う際、この国ではある検査を行うのだ。  それは、どの魔法精霊からの加護を受けているのか、ということである。  この世には、水、火、土、風、光、闇──この六つの属性を持った精霊がいる。そして誰もが、精霊からの加護を受けているのだ。どの精霊から加護を受けているのかが分かると、人は魔法を扱えるようになる──……。  だが、光の精霊、闇の精霊から加護を受ける者は少ない。光と闇は、精霊の数が少

          「Light and Darkness」第2話:成人の儀

          「Light and Darkness」第1話:光と闇

           彼女が道を歩けば、たちまち光の粒子が舞い散る。誰もがその光景を目にしていた。彼女の方向を見ていなかった者も、その神聖な光が視界の端に写り、思わず振り返ってしまう。  もちろん、それは幻覚である。彼女は光りを振りまいてなどいない。しかし彼らは確実にこんな光景を見る。  ──櫛が意味を成さないほど滑らかなその白髪を風が攫い、通り過ぎると同時に確かな輝きをもたらす。  ──長い睫毛が守っている大きく丸い橙色の瞳は、彼らの心に暖かな灯火を与える。  ──彼女が微笑めば、霧は晴れ、雲

          「Light and Darkness」第1話:光と闇