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【読書ログ】『旅するギターと私の心臓』 松原 良介

いったいいつぶりだろう・・・noteを開くのは。

と思いましたが、1ヶ月前に記事を書いていて、勝手にホッ(笑)。
なんだか、もっと前に書いた気がしていて、時の流れの速さを感じます。

恥ずかしながら、このところ、本を買ってみては読みきれず・・・が続いていました。
ということで、お久しぶりの読書ログです!

今回ご紹介するのは、こちら。

最近はもっぱらKindle派の私ですが、Kindle版がなかったので、久しぶりに紙の本で読みました!


きっかけは、友人の紹介。
Webページでも一部が読めるようになっていて、いくつか読んでみたら面白くて…!

▼ちなみに、こちらです

続きや他の物語が気になるし、私自身も旅が大好きだし・・・(といっても、著者の方ほどあちこちは行っていませんが!苦笑)、手に取ってみることにしました。


物語は実話をもとに綴られていて、いろいろな人のお話が少しずつ出てくるスタイルで進みます。
「ん…? 一見関係なさそうなこの人は、いったいなぜここで出てくるんだろう」と思ったら・・・思わぬところで繋がっていて、人と人との繋がりの深さや温かさ、ありがたさをじーんと感じる瞬間があるので、そこはぜひ読んで体感してみてください!

主人公は、宇山祐介。
学生時代からの友人、野崎哲也が心臓の病気の悪化により旅が続けられなくなり、彼が旅の途中で失くしたギターを探しに、旅に出かけます。

はたして、ギターは見つかるのか・・・?
その過程に、旅人たちの絆の強さが感じられて、すごく心温まります…!


この本を通して、移植や臓器提供に関心を持つ人が増えたり、何かアクションする人が出てきたりするきっかけになればと考え、本を執筆したという著者。
もちろん、途中のストーリーも楽しく読みましたが、私は物語の最後と「おわりに」のところが特に印象的であり、背中を押される気がしました。

世界のどこかに、自分の行動を待っている人がいる。

松原 良介『旅するギターと私の心臓』より引用

インタビュアーの塩見麻里に対し、宇山祐介が移植を待っている人たちへの想い、なぜ自身が行動に踏み出せたのか、などを語るシーンがあります。
そのときの言葉が、どれもすごく勇気をもらえるんです…!

この地球のどこかに、自分と同じようなことに悩んだり、苦しんだり、もがいていたり…する人がいる。
たとえ小さなことだったとしても、自分が何か行動を起こすことで、誰かを勇気づけたり、癒したり・・・できます。

何か行動を起こそうとするとき、つい不安になったり、「そこに意味はあるんだろうか」と悩んだり・・・してしまうこともあるかもしれません。
そんなとき、自分の行動を待っている人に思いを馳せることができたら、何かが変わるんじゃないかな、そんな風に思いました。


旅が好きな方も、そうでない方も…きっと何か胸に響くものがあるはず。
ぜひ手に取って読んでみてくださいね!

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