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【読書ログ】 『婚活食堂』 山口 恵以子

いやぁ〜やっぱり今回も面白かった!!

先日の読書ログでちらりと予告していた通り、本日は私が大好きなシリーズのご紹介です。

1巻から読み始めて、その段階でどっぷりとハマってしまい、毎回新巻をKindleで見つけると、つい買っちゃうぐらい、大好きなシリーズです。

主人公は元「レディー・ムーンライト」という人気占い師で、現在は「めぐみ食堂」という小さなおでん屋の女将を務めている、玉坂 恵。
訳あって、いわゆる”見る”力は失ってしまったんですが、あるときから男女の縁が見えていることに気がつきます。
そんなちょっぴり不思議な力に加え、これまでおでん屋でたくさんのお客様と出会うなかで培われた人を見る眼、豊富な人生経験をもとに、お客様にときに厳しく、ときに優しく寄り添いながら、たくさんのご縁を結んでいく・・・そんなお話たちです。

といっても、本人が「縁結び」を強く意図しているというのでもなく、好き合っていたり、気になっているのに、「あと一歩」というところで前に進めない男女の背中を押していくと、自然と「婚活パワースポット」になっていた感じでしょうか。

私がこのシリーズを好きな理由は、なんといっても、玉坂恵がいい感じで切り込んでいくところ。

(またしても、語彙力が・・・笑)

なんていうんでしょうか、洞察力があるし、絶妙に背中の押しどころが良いというか・・・。

あと、めぐみ食堂で出ている食べ物がどれも美味しそうなうえに、恵いわく、そんなに作るのも難しくないそうなので、家庭料理のネタが増えるかも・・・?

(と書きつつ・・・いつも本を読みながら「美味しそう!」と思いはするものの、料理はそんなに得意じゃなくて、滅多にしません。笑)


さて・・・じつは、私は「婚活」に積極的に取り組んだことがありません。
もしかしたら、この本に出てくる登場人物たちのような目に遭ったり、自信をなくすことが、怖いのかもしれません。

でも、登場人物たちはその怖さや、婚活の場でときに感じる屈辱感や嫌な出来事・・・そのすべてを恵や、ときには他の常連客とともに乗り越えていく、そんな強さを持っています。
その結果、最後はピッタリの伴侶を見つけて、また新しい人生を歩き始める・・・。

本を読みながら、恵とともに、彼・彼女たちの婚活を見守っている気分になり、無事に結婚が決まったときは、なんともホッとするような、温かい気持ちになります。


連作短編集なので、時間がない方でもオススメかなぁ。
サクサク進むスピード感が個人的に特に好きなので、ぜひまず1巻からチャレンジを♫


本日もお読みいただきまして、ありがとうございました!

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