私の劣等感は年々成長していくばかり。

劣等感を抱いている。ずっとずっと抱いている。かわいい人と歩くのが怖い。かわいい人や美人の隣を歩くのが怖い。

自分の顔はブサイクだと思う。周りから見たらそんなことはないらしいが、それも結局お世辞だろうと思っているし、自分の顔はとことん嫌いだ。しかし、化粧をすれば幾分かましになる。

だから、そうやって生きている。

なぜここまで自分に劣等感を抱いているのかというと、多分一度だけ、自分以外の可愛い女子に男子が殺到し、私にだけ誰もこなかった、みたいなそんな地獄を経験したから。

その時に思った。

「私は世間一般的な顔で、可愛いというボルテージのゲージは一ミリも上がってはいないのだろう」と。

可愛いと言われるのはうれしい。旦那と付き合ってからはよく笑うようになったから、あの頃よりはかわいくなっただろう。毎日毎日旦那には「可愛い」と言われるが、それはそれ。

昔抱いた劣等感というのは今もまだ、心の奥底に眠っているし、きっとこれから先二度と消えることはないだろう。

劣等感を抱かずに生きていられる人はいるだろうか。きっといないだろう。あの可愛くてきれいな女優も、アイドルも、インフルエンサーもどこか劣等感を抱いているのかもしれない。

しかし、だからといって私の劣等感がちっぽけなものでもないし、その人の劣等感がちっぽけなものなわけでもない。あの人達だって劣等感を抱いてるんだから私も頑張らないと。そんな前向きになれるか?なれるわけないだろう。

私の劣等感は私の劣等感であり、誰かの劣等感と比較されるものじゃない。

よくいるのだ、そこで勘違いをする輩が。あの人たちだってこういう劣等感を抱いているのよ。それを言われたところで、「だから?」という感じだ。

劣等感は消えない。多分一生消えない。だから、そいつとうまく付き合うしかない。私が年を取れば劣等感も年をとる。そうやって成長して、死ぬときは一緒に死ぬんだろう。

劣等感なんて、そんなもんだ。

しかし、自分の努力が足りなかったからできた劣等感と、周りから植え付けられてできた劣等感は種類が違う。

頭が悪い劣等感は、努力不足だと思うのでステージは違う。頑張れ。

ブスと言われた(いわれてないにせよそういう扱いを受けた)場合は、周りから植え付けられた劣等感だ。一生消えない。傷つけられた記憶をすぐに忘れることができるなら、劣等感は抱かないのだから。

だから、一緒に成長するしかないんだよな。

私も可愛くなるからさ、劣等感も成長して、美人になってよ。

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