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子育てになんとなく自信が持てない人へ

今は、子育てに関する情報があふれています。

情報は発信者の意図により結論が変わります。特に育児や子ども・親の発達に関しては、研究の分野であっても、調べたい変数に影響する要因の全てを取り除いて調査することは、とても困難です。また、エビデンスがあると言っても、それを読む側の力も必要であることを、私は大学で学んで知りました。不確かな情報に振り回されて、何が何だかわからなくなって不安が常にまとわりついている、そんな毎日の中で子育てをしている人が多いのかもしれない…そう感じるようになりました。

同じテーマの研究でも、探せば反対の結論のデータも出てきます。
いったいどれが正解なの?

そんな風に思い悩んでしまった時には、情報を遮断することが必要かもしれません。
そうかといって、この時代に完全に情報を遮断することも難しいでしょう。

私はこのような環境で子育てをすることで、思い悩んでしまう親御さん方が、「自分の子の親は自分だけだ、自分にしかできない役割がある!」そう自信をもって自分の子育てをしてほしい、その手伝いがしたいと思って保育士をしています。

保育園でも幼稚園でも、習い事をしてもしなくても、親の働き方がどうであっても…結局のところどっちでもいいと私は思います。ただ、どちらかを選んだら、選ばなかった方の経験は同時にはできない、ただそれだけです。何かを選ぶことは何かを捨てることと同じです。そして、選ばなかった方がなくても大丈夫と自信を持つことが大事だと思います。自分の子と自分にはこっちは必要なかったんだ、そう思うだけで良いのです。

選ぶ前は迷っても、お子さんのことを誰よりもそばで見てきた親御さんが決めたのだから、選んで決めた時点で、どっちを選んでも大丈夫なのだから、それで良いのです。

やみくもに情報を信じるのが得策でないのと同様に、全ての情報をシャットアウトして、独りよがりに偏りすぎることもまた得策ではないでしょう。迷いが出た時は、信頼できる人に相談するのも良いことです。その時には、一般論を語る人ではなく、お子さんとあなたのことをよく知っている人に相談するのが良いと思います。

そして、一番相談すべきは、自分自身とパートナー(がいれば)とお子さんです。そのことだけがいつも頭の片隅にあったら、迷いはなくなると思います。

あとは、自分とお子さんを信じて、毎日どんどん成長していくお子さんを瞬きも忘れるほどに見つめて暮らしていたら、きっと答えはあなたの中に積み重なっていくと私は思います。それは誰にも語る必要も、認めてもらう必要もない、あなただけの正解なのです。

私のnoteは、子どもが健やかに成長し暮らしていくために、その親御さんが自分が親であることに自信を持つ小さなきっかけになるような、そんなかけらのひとつになれたらいいなと思って書いています。

親が子を想い、親であることに悩みながらも向き合って答えを見つけていこうとしていれば、きっと子どもは幸せだろうし、そんな子どものそばにいられるだけで、親は親である幸せをかみしめることになる、と私は信じています。

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