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【イベントレポート】 "flier book salon 2019 - 本とつながる 人とつながる -"

要約:flier book salon の初のファンイベントのレポートです。第一部は「著者の講演、対談」、第二部は「要約を使ったワークショップ」という盛りだくさんの内容です。「データに溢れた時代どのように自分の軸をつくるのか?」「どのように本を読めばいいのか?」など、気づきを多く得られたイベントでした。

オープニング flierの理念

flierの理念とは「ヒラメキ溢れる世界をつくる」。本と本の要約がつくるヒラメキの世界とはどのようなものなのでしょうか。

筆者は以前、flierの大賀さんの講演(@碑文谷)を聴きに行ったことがありまして、その時、出口治明さんの「人・本・旅」のお話(人を変えるのは「人・本・旅」であるという内容)をし、読書の可能性について語ってくださいました。

3年くらい前のことですが、今もその考えはflierの中で息づいているのだと思います。

第一部 著者との対談

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ファシリテートしてくださるのは荒木博行さんです。Voicyも活躍され、『ビジネス書図鑑』も書かれた方です。

第一部 その1 澤円さんの基調演説とファシリテーター荒木さんとの対談

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澤円さん、プレゼンの神と言われているそうで、相手を引き込むのがとてもうまいです。その澤さんのプレゼンを会場の真ん前で聴くことができたのはなんとも幸運でした。

現代は情報が溢れたの時代、現代人が1日に触れている情報量は平安時代に行きた人が触れた情報一生分なのだそうです。そして、リアルではなくデータになっていないと信じない時代でもあるとのこと。世界の90%の情報が直近2年で生まれており、3年前とは別世界であるという、変化の激しい時代を生きているのだそうです。

そんな時代を生きるにはどうすればよいのか? 「知的好奇心を持つこと」「自分の軸」を持つことであると澤さんは言います。

「自分の軸」を持つにはどうすればよいのか? 「「being = どうありたいか」を毎日自分に問い続けることが大事なのだそうです。5歳の子どものときになりたかったものを思い出し、「どうしてなりたかったのか?」を深堀りしていくといいそうです。日々の忙しさに、自分と言う存在をおざなりにしてきたことに、改めて気づきました。自分と対話する時間、内省の時間は是非確保したいと思いました。

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第一部 その2 浅田すぐるさんと西岡壱誠さんの対談

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澤さんの講演のあとは、『紙一枚! 読書術』の浅田すぐるさんと『東大読書』の西岡壱誠さんの「読書術」をテーマとした対談です。

読書で大事なのは

・読む目的を設定すること
・3つの質問(What, Why, How)
・"要するに何"(内容を一言で言えること)

なのだそうです。

読書をするマインドセットとしては、

・浅田さん:紙の書籍のほうが五感でを使うから記憶に残りやすい
・西岡さん:義務感にならず、楽しくやるのがよい

とのこと。お二人ともテクニックだけでなく、本や読書に対する愛情が言葉に現れていると思いました。

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浅田さんが最後に言った宮崎駿監督の言葉「大切なことはたいてい面倒くさい」がなぜか記憶に残りました。大切だとわかっていても、面倒くさがってやらずにやり過ごしてきたことが、思い出すとたくさんありそうです。

第二部 フライヤーの要約を活用したワークショップ

第二部は、『ライフ・シフト』 『学びを結果に変えるアウトプット大全』の要約を使用したワークショップです。『ライフ・シフト』 『学びを結果に変えるアウトプット大全』のどちらの要約を読みたいかを選択し、10名くらいグループに別れてディスカッションしました。(『ライフ・シフト』を読むグループが4グループ、 『学びを結果に変えるアウトプット大全』を読むグループが4グループに別れ、それぞれのグループにファシリテーターがつき、ディスカッションが進められていきました)

お題は「アウトプットとインプットの比率を7:3にするには?」というもの。第一部の浅田さんが隣の席にいらっしゃって「(浅田さんご自身の)アウトプット比率は9:1」とおっしゃったのが印象的でした。このあたりは、英語の習得とリンクしていて、「アウトプットの量をこなすから、質の良い大量のアウトプットができるようになるのだな」という当たり前の事実を改めて再確認しました。

ご一緒した方たちからは、

・みんな「書く」「話す」「行動する」等何かしらのアウトプットをしているから、小さなことから始めよう
・(周りの人が本を読んで話す)環境が大事
・SNSで発信してみると、著者や読書仲間とつながれる

という意見があがりました。ディスカッションを通すと、自分の経験や知識や他の人の役に立ったり、逆に他の人から新しい見方を教えていただけたりして、一人で本を読むのとはまた違った体験ができます。

クロージング

最後は大賀さんの挨拶で終わりました。

大賀さんのお話では

・ソーシャル・リーディング・プラットフォームを構築し知的好奇心を育てる
・「本と本」「本と人」との知的なつながりに役立つ場を創る

という理念がおありとのこと。この考えには深く共感し、応援したいと思います。

最後に

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本日(2019年10月19日(土))のイベントの内容をノートし、更にマインドマップに落として俯瞰してみました。いずれ大人の学びの場(私設図書館)を設立したいと考えており、そのコンセプトになりそうな気づきを得ることができました。

・ソーシャル・リーディング・プラットフォームとしての私設図書館
・知的好奇心を持っている人が繋がれる場
・楽しくやる/義務感にならない場
・紙の媒体に触れられる場(五感で読書を楽しめる場)

こんな場を構築する計画を立てています。

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Tomoko Nakasaki(中崎 倫子)
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