【読書メモ】シーナ・アイエンガー『THINK BIGGER 』53
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第7章 ステップ5 選択マップ
非暴力運動の父、ガンディーの物語
解決しようとした課題(メイン課題):大英帝国から独立するには?
サブ課題1:暴力を使わずにイギリスから独立するには?
→過激な抗議活動でわざと逮捕されるという組織的運動(デモ行進とハンガーストライキ)サブ課題2:宗教やカーストなどで分断された人々を団結させるには?
→トルストイのコミューン(生活と労働をともにする場)サブ課題3:古来の習慣に囚われた人々に新しい考えを指示してもらうには?
→古代インドの聖者信仰(聖者の話し方や、振る舞い、装いを身に着けた)
ガンディーは東洋と西洋の両方から、まったく異質の戦術を集め、新しい方法で組み合わせた
感想
それぞれのサブ課題を見ていると、トップダウンで啓蒙するというよりも、現場の人に寄り添うような作戦が採られていることがわかります。人は理屈だけではついてこないことの証左だと思います。
東洋と西洋とくくりではなく、伝統と革新といったほうがいいのかもしれません。身分制度のある国に、大国に抵抗できるほどの強い団結力をもたせる思想は生まれないと思います。やはり、そこは、西洋のほうが新しい戦術を見つけやすかったのではないかと思います。
考えてみたのですが、この方法は、ほぼ同じ状況であっても、そっくりそのまま真似て再現性があるものなのでしょうか。アイデアそのものは、文脈に依存し、それぞれの課題に合った解決策を一から考えていくよりほかないのでしょうか。前に「全体よりも部分を模倣する」とあった通り、同じ状況でも、要素に分解して、使える戦術を選び出したほうがいいのでしょうか。
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