授業のスタイルが徐々に変化しつつある。
新型コロナウイルス感染症が広まった2019年から学校は大きな変化を求められた。
オンライン学習
行事(学校祭など)のオンライン視聴
パソコンを使った朝の健康チェック
アンケート関連のオンライン化
など、さまざまな部分で変化が起きた。
さらに授業の方法もさまざまな自治体で変化している。
共通しているのは、子ども中心の学びということである。
名古屋市教育委員会は上記のような内容を背景として述べている。
コロナ禍
生成AIの台頭
によって世界は今までとは違う異次元の速さで変化している。
その激しい変化の中で、子どもたちは人生を切り拓いていかなければならない。
主体性をベースにした価値創造が必要なのである。
一方で、一斉授業をはじめとした教師主導の取り組みはまだ行われている。
私が勤める学校では、すべての授業を見ているわけではないので正確ではないが、8割以上の授業は教師主導の一斉授業が行われている。
注意しなければならないのは、一斉授業と生徒主体の学び(たとえば自由進度学習)のどちらが正しいのかという二項対立に陥らないことである。
私も長い間一斉授業を行なってきた。
生徒主体の学びを意識したのはここ数年である。
ここで大切なのは、
「生徒主体の学びになんでしないの?」
「もう時代が変わっているのになんで一斉授業なの?」
とならないことである。
これは国と国の対立に似ているかもしれない。
お互いの国のことを知らないから距離を置く。
知らないのに自分の国を批判されたから、相手の国を批判する。
悪化すると紛争・戦争になってしまう。
他の国の人の靴を履くような視点で違う景色を見ることが必要なのだろう。
一斉授業をしている先生も自由進度学習をしている先生も生徒を思う気持ちは一緒である。
その気持ちを対話をしながら確認していけば大きな違いはないだろう。
夏休みに入り、時間ができたからこそ
「どんな子どもを育てないの?」
という話を他の先生としてみてもいいのかもしれない。