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中学生らしい服装とは?

私は中学校の教師である。
中学生らしい服装や髪型とはなんなのだろうか?

私立市川中学高校(千葉県)に通う、中学3年の男子生徒は喜ぶ。
 同校は昨年度から、ハーフパンツとポロシャツを制服として導入した。この男子生徒はJR市川大野駅から学校まで、約3キロの道のりを自転車で向かう。「シャツの時は汗だくだった。ハーフパンツだと、ズボンの端が車体にひっかからないのもいい」

https://article.auone.jp/detail/1/2/2/16_2_r_20240715_1721007281779046

中学生の制服がハーフパンツとポロシャツになっただけでニュースになる。
実は、制服を変えるということは中学校にとっては大変なことなのである。

生活指導部長の都筑靖教諭は「生徒は暑さをしのげ、教員の服装指導も楽になると考えた」と話す。
 保護者や生徒にアンケートを取り、ポロシャツの色は白と紺に。ポリエステル100%で速乾性に優れた素材を選んだ。ハーフパンツは夏のスラックスと同じ素材で短くした。
 都筑教諭は「ポロシャツの合わせが男女で違っているだけで、結果的に男女差のほぼない制服になった。多くの生徒にとって着やすい服となり、よかった」と言う。

https://article.auone.jp/detail/1/2/2/16_2_r_20240715_1721007281779046

大変な理由は手続の問題である。
よくある流れは
1  年度末の反省で問題提起
2  翌年に審議
3  翌々年に採用
という流れが私が経験してきた学校の手続きの流れである。

しかし、この年度末の問題提起には大変な労力がいる。
上記のニュースのような提案に対して根回しが必要なのである。
生徒指導部長であれば服装の変更は進めやすいかもしれないが
一般教員となると至難の業である。

今夏の件でいうと、確かにハーフパンツとポロシャツは夏場を乗り越えるための適切な対応だと考える。
しかしながら、購入費用や今まで来ていた制服はどうするのかという話になるかもしれない。

「変えれば少しよくなるかも」
ということに対して抵抗勢力の力はとてつもない

変えることによる変化の大きさが大きいほど
「変えたくない」という勢力が反対をしてくる。

今回のポイントは保護者と生徒にアンケートを実施したことであろう。
生徒と保護者の声はとてつもなく大きい。
生徒、保護者の声をもっと聞くシステムを私の学校でも採用していきたい。

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