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夏休みの勉強2日目  これからの学校組織を創る

未来の先生フォーラムのオンラインセミナーに参加。

2日目は、中田正弘先生(白百合女子大学人間総合学部初等教育学科教授)

最初は、世界は知識が豊富にある時代であり、現在の教育は概して、知識が不足している状態を前提にしているという指摘をされていた。
現在の教育は、知識がない状態の生徒に対してどのように知識をつけるのかを考えていたが、知識はインターネットにより豊富になった。
このような知識が豊富にある時代の授業はどうあればいいのか。

中田先生は、
「学びの質保証」のしかけを学びのプロセスにどうデザインしていくのかということで6個考えを述べていた

1 学習の目標とゴールを全体で共有
2 追求が、深い思考につながるような複数の課題を設定し共有すること
3 課題の解決に必要な学習方法を可視化して使えるようにすること
4 課題の完成の定義を決め、共有しておくこと
5 ここの学びに対する形成的評価とフィードバックを大切にすること
6 学ぶやすい場を選べる空間を整えること

中田先生のスライド資料から抜粋

つまり、このような学習をするのに自由進度学習や課題解決型の授業が昨今求められているのだろう。

また、教師の先入観をアップデートして改善するために
教師のリフレクションの大切さと、組織のあり方について述べていた。

「協働性」の高い学校組織では、働き方改革の取り組みが進んでおり、かつ、それに「挑戦性」が加わると、より進捗状況が高くなっていた。
「挑戦性」は単独では効果を発揮しにくいが、「挑戦性」は、「協働性」を伴った時に、初めて効果を発揮する可能性がある。

中田先生のスライド資料から抜粋

組織について、まさに「挑戦性」は組織の力を高める役割を感じていた。
コロナ禍によって、教員は様々なチャレンジをすることを要請された。
この時、教員が1人でチャレンジするのではなく、複数の人たちでチャレンジすることによって、ベテラン、新人関係なく目標に向かって取り組んだことを思い出した。
しかしながら、現在はコロナ前に戻る力がとても強く、チャレンジというよりも、現状維持の雰囲気がある。
もしかすると、私が現在いまの学校に対して何か足りないなと感じているのはそこなのかもしれない。

最後に、学校教育目標・経営ビジョンに向かうのはもちろんのこと、
目指すべき教育の姿(子ども・教師)が必要不可欠である。
社会構造が大きく変わり、求められる教育の姿は昔とは異なる。
おそらく、生成AIの進化によってますます時代の変化は早くなるだろう。
そんな時代だからこそ、どのような姿であってほしいのかを教職員全員で考える必要がある。

そのために、学び続ける必要がある。
それは、子どもに身につけてほしことであり、大人(教職員)が背中を見せる必要があるのだろう。


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