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夏休みの勉強4日目②  「豊かな学び」を創り出すために必要なこと

石井英真先生(京都大学 大学院教育学研究科 准教授)
豊かな学びを創造する評価づくり―学習評価の本質と実践―

評価とは奥深いものである。
自分が中学生だった頃は、相対評価であったので、
評定1〜5の人数が決まっていた。
勉強はあまり得意ではなかったので、5はほとんど取った記憶はない。
そして、「5」を取る人や「1」を取る人はわかっていたような気がする。

現在、教師として評価する立場にあり、評価の難しさをいまだに感じている。

石井先生は評価についてのとても基本的なことから教えてくれた。

最初に、現在行われているのオリンピックの話をする。
オリンピックの競技を見ていると解説者が鋭い意見を述べる。
例えば、自分自身が関わりの薄い競技の解説を聞いた時に、
「なるほど」と思う時や
「言われてもよくわからない」と思う時がある。
つまり、同じものを見ているのに、プロの人が見るものと
素人が見るものは違うのである。

これは、教師にも同じことが言える。
同じものを見ているのに、ある教師は生徒のつぶやきを拾い、
それを授業に活かすことがある。
別の先生には聞こえているのに、そのままにしてしまう
このちょっとしたことが、学習に深みをもたせることがある。

この感度を上げるために、我々は日々の授業の中で生徒をよく見る必要がある。
そして、ただ見るのではなく見る視点が大切なのである。
・学びに向かえているか
・課題は適切であったか
・グループ学習の時の対話の様子はどうか
石井先生は、子どもの目線で教育活動を構想し、子どもの学びを想像する力こそ教師の力量の核心だと述べていた。

特に今意識しているのは、学びに向かうことができているかを注目しているので、どの方法であれば生徒人1人が学べているのかを見ることが多い。

同じものを見ているのに、見えてるものが違う。
この見るという力は、現場での数を増やすとともに、評価に対しての知識を増やすことによって高まるのであろう。


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