Rimoはなぜ副業ばかりの会社なのか?

こんにちは。Rimo合同会社で代表社員をしている相川です。

Rimo合同会社は、初期は副業10人ぐらい。社員が僕以外に1人入ったタイミングで20人ぐらい、今は40人ぐらいで運営しています。今日はRimoはなぜ副業中心組織なのかについてお話したいと思います。

1. 「はたらくを未来に」の象徴として

Rimoは「はたらくを未来に」という言葉を企業理念にしてます。なぜこれにしたのかは次回以降のテーマにしますが、「未来のはたらき方」の形としてわかりやすいことに、リモートワークと副業を活発に活用するというのがあると思っていました。

もちろん、「はたらくを未来に」の中には、ティール組織的な要素や、AIを前提とした組織のようなものも考えられると思います。さらに、まだちゃんと思いついていないようなことでは、ブロックチェーンをベースにしたアイデアで運営することや、AR/VRなどを前提にした働き方などもあり得ます。ただ、多くの人にその理念を理解してもらうためにはパッとわかりやすい象徴のようなものも必要だと思っていました。

Rimoは2019年10月1に創業したので、その3ヶ月後にはコロナが流行ってきて、リモートワークは結構どこの会社も当たり前になってきてしまいました。なのでわかりやすく「はたらくを未来に」をやってると言われるがために「副業中心であること(=副業ファースト)」がより必要で重要になりました。

つまり、1つ目の理由が創業者の意地であったことは明確にあると思います。

ただ、もちろんそれだけで会社を危機に晒すわけにもいかないわけです。当初から、明確にそれをやったほうがいいという想いと、論理的にも示せる強さの2つを併せ持っていると思っていました。

2. 「やりたい」を仕事にしやすい組織を求めて

まずは、想いの部分から話していきます。

自分は2つ前職があるのですが、そのどちらも入社当時「心から入りたい」と思っていたし、仕事に対するやる気もそれはもうめちゃくちゃありました。ただ、そのどちらでも、「正直に、全くやりたくないし、やる意義もわからない」と思った仕事をやっていた時期が残念ながらありました。

多分これは僕だけでもなく、すべての人に、すべての会社で起こることで、別にRimoでも起きてしまっているかもしれないとは思っています。

ただ、これは正社員のほうが起こりやすい構造にあると思います。業務命令という言葉もあるぐらいですし、正社員にはその仕事は嫌だから断るというリスクが結構あります。ベンチャー投資でも、「苦しいときでも、嫌なことがあっても残ってくれる確率がたかいから」というのを理由に正社員メンバーに優れた人がいることが評価され、副業に優れた人がいてもあまり評価されなかったりする傾向にあると思います。

特に中の組織の副業だと、お金に困っている人や、最低何時間勤務という契約をしている人がいないので、「全くやりたくもないものを業務命令で無理やりやらせる」みたいなことが、本当にやりにくいです。(なので、バグ修正みたいな誰もやりたくないような仕事は代表の僕がやる羽目になることが多くて困ったりもするのですが。笑)

そういったわけで、副業主体で組織を構成すると少なくとも誰かはやりたいと思える仕事だけで構成する必要があり、「やりたい」というポジティブな感情で働きやすい組織が作れるのではと考えました。

3. 副業主体のほうが生産性が高い!?

仕組みを続けていくためには、想いだけでなく、明確な実利があったほうが続きます。さらに、他の会社も真似できるので、自分たちがやっていることを他の会社がパクってくれて社会現象になれば僕は嬉しいです。

これは直感なのですが、「地球上のすべての人が2つの会社で働いている世の中」と「地球上のすべての人が1つの会社で働いている世の中」だと前者のほうが、生産性も高いし、ブラック企業みたいなものもはびこりにくく一人ひとりの労働者の幸福度も上がるのではと思ってます。

上の直感に共感してくれていれば、もうこれが答えで、その方がいいのだから副業ばっかりで成功するはずです。

ただ、もう少し具体的な例で説明することもできて

・会社に必要な役割は10個以上(デザイン、開発、マーケ、PR、営業、カスタマーサポート、人事、労務、総務、法務 etc.)ある。小さい会社でもそれはかわらない。ただ、たとえ年間予算2000万あろうが全部をフルタイムでは雇えない。1000万×2人だったら、200万×10人のほうが良い
・実際、ベンチャーだと、1人が3役5役やることになるが、組織が成長するとその人は器用貧乏になって、それぞれ1役に特化してできる人に置き換えられてしまい、後半戦で株の持ち分の割に貢献度の低い人になりがちで問題が起きやすい
・AIなどの高度な開発領域だと特に顕著だが、2位以下のものに価値がなく1番いいもののみに価値がある。この場合、年収300万の人5人よりも1500万の人1人のほうがよく、300万しかないのなら、1500万の人の1/5の時間に300万を払ったほうが良い

みたいな話はありえるし、共感していただける人もいるのかなと思ってます。

そんなこんなで、自分たちの組織の仕組みは、よくあるベンチャーはどう組織を作るかではなく、大企業の組織構成もかなり参考にしています。大企業を人数だけじゃなく時間も含めて1/5にしたような感覚で作っていたりします。

最後に

今日は、Rimoは、なぜ副業中心なのかについてはなしてみました。

次回以降は、今回話している中で説明しきれなかった

・実際に副業中心でやってみて気づいた良かったこと (https://note.com/rimoapp/n/nd52162463613)
・副業ファーストな制度設計について (https://note.com/rimoapp/n/n37e3815cb3bb)
・なぜ「はたらくを未来に」なのか

話せたらいいなと思ってます。

それでは。


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