副業ファーストな制度設計

こんにちはRimo合同会社で代表社員をしている相川です。

これまでは副業中心の組織で運用することの良さなどをはなしてきましたが、

今日は、副業中心の組織にする際に、気をつけて設計した社内制度について話してみようと思います。

モバイルファーストの良さ

副業中心の制度設計をする際に、モバイルファーストという概念から参考にした部分が多いので、まず、これについて説明します。

モバイルファーストとは、昔はWebサイトはPCでみるのが普通でしたが、最近は、モバイルで見られることのほうが多くなってきたので、デザインを作るときに、「まずモバイルから設計して、その後PCの画面を考える」ということを指します。具体的なサービスで言えば、メルカリやスマートニュースなどがわかりやすいかも知れません。LINEはほぼPC版もモバイルですよね。

このモバイルファーストをすることの良さとして、「画面にあまり物を詰め込めないので、機能がシンプルでわかりやすくなる」というメリットがあります。つまり、PCから先に設計するよりもPCの画面ですら良くなる可能性があります。
ちなみに、Rimo Voiceの場合はまさにこれを考えていて、流石にビジネス用途が多いのでPCを主体に考えてますが、常にモバイルのことも考え、できる限りシンプルな画面にしようと心がけてます。

副業ファーストとはどうあるべきか?

自分たちは、このモバイルファーストの考えを応用して、副業でも働きやすい組織制度づくりを考えました。

つまり、本業メンバーを前提に考えるのではなく、副業メンバーを前提に考えることで、本業メンバーにとってもより良い制度になるように設計していこうと考えたわけです。

実際難しく感じるかもしれませんが、たとえリモートワークをしなくともリモートを前提に考えることによるメリットを、コロナ禍で多くの企業の方が実感したのではないでしょうか?
ZoomやSlackなどを使うことで、実際に会えるとしてもZoomでオンライン会議、実際に話して伝えられることもSlackでチャットで伝えると仕事がスムーズに進むことがあります。オンライン会議は移動の時間を省けるし、チャットはその時相手の人がしている作業を強制的に止めることがありません。

副業ファーストな制度の例

これからRimoで考えた副業ファーストな制度の例をいくつかあげますが、一言で言えば、個々に納得できるルールを考えるということにつきます。裏を返せば、意味のない公平で統一的なルールを排除するということです。

意味のない公平で統一的なルールの例は、

・全員朝9時出社して昼12時から1時間休憩、夜6時が就業
・週に何日リモートワークOKにするか全社統一で決める
・給与テーブルがあるせいで、そこにあわない人を採用できない、テーブル設計時想定してなかった特殊技能がある人の給与をあげられない

等があると思います。

ここで難しいのは、何が意味のない公平なのかです。上の例も上ほど厳し目で意味がなさそうに思えるルールを挙げたつもりですが、実際そのすべてに存在意義はあります。ある人は1時間しか仕事していないで1万もらっていて、ある人は8時間仕事して1万もらっていたら、相当生産性に差があると証明してもらわない限り納得感もありません。

こういう共通ルールは意思決定を簡単にするので、自分たちもだいたい10時までには働いて、1日はたらく場合は8時間でなどの基準となるようなものはありますが、それが絶対みたいな意識を持たないように注意しています。
本来、平等に見えても、みんな給与が違うので、それぞれ時間や場所、給与体系も含めて契約していくので困らないはずなのです。

実際に、リモートワークや副業でメンバーを雇っていて、一緒に時間や場所を決めて働いてあげたほうが成果を出す人と、そんなことを全くしなくても成果を出す人がいるなと実感しました。
これだけみると後者のほうが優秀そうですが、前者でも仕事の内容をみるとやる気になったときの瞬発力や生産性が高い人も多くいるので、後者ばかりを採用するというのも間違っている気がしていて、どちらもそれぞれ評価してあげるというのが正しいのだと思ってます。


まぁまぁの分量になったので今日はこのへんで終わりにします。
ちょっと抽象的な部分までで終わってしまったので、次回はRimoで実際にやっている具体的な副業ファーストな制度を書いてもいいかもしれないなと思っています。
それでは!


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