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withコロナでの働き方 1

在宅勤務出来る人と出来ない人

テレワークやリモートワークという言葉が、この1年ですっかり認知されるようになりました。もともとはフリーランスのライターやクリエイティブ系で在宅での作業という就労スタイルを表すものとして使われてきた言葉だけれど、今じゃ誰でも知っている汎用語。これまでは正規雇用(正社員)か非正規(契約・パート・アルバイトなど)か、または大企業勤務か中小零細かというところで序列を競っていた人たちは、今や「テレワークしてるか否か」という新たなマウント要素を会話の中に散りばめています。なんとなくテレワークやリモートワークしている方が先端のお仕事っぽく聞こえるのでしょうか。これは働き方というより、「それが可能な職種であるかどうか」ということの方が大きいんですけどね。

正規か非正規かという区分については、「正社員はみんなテレワークなのに、非正規の私は出社を強要される」という怨嗟の声もネットにはあふれています。正直なところ、これは正規・非正規ではなくその業務内容によるんじゃないか?とも思いますし、評価基準や守秘義務の問題なども絡むことなので一概に批判するのは難しいところもあります。とはいえ、私の身近にいる大手勤務のデスクワーカーたちはその多くがテレワークに移行。通勤電車やオフィス街での感染リスクということを考えれば、確かにリスク受容の格差は広がってきていると感じます。

政府は「在宅勤務を増やせ」とばかり言いますが、医療や介護の仕事はリモートじゃ出来ません。デパートやスーパー、コンビニだって店員さんが在宅勤務してたら店は開けられませんよね。買い物は確かにネットでも出来ますが、その荷物を運ぶ宅配便の人は在宅なんて出来ませんし店舗は軒並み潰れてしまうでしょう。物流、バスや電車・タクシーなどの交通インフラ、そして様々なライフラインを保守する人たち。これらの人の感染リスクを少しでも減らすために「家で出来る仕事は出社せずに家でやれ」というのがコロナ禍でのリモートワークです。

「いやぁ、うち完全テレワークだからさぁ」などと得意げな顔をしてスタバでMacbook開いてるそこの君…迷惑だから家に帰りなさい。出社せざるを得ない職種の人たちは、「自分たちがこの国のライフラインを守っているんだ」という誇りを持ってください。うちの娘も医療従事者ですので、その疲弊度はよくわかります。マスクとうがい手洗いは当然のこととして、小型のアルコールスプレーなども持ち歩くようにしましょう。ほとんどの店舗では入口に消毒液が置かれていますが、通勤の電車のつり革や手すり、そしてエレベーターのボタンなどに触った後は、自分でこまめに消毒するしかありません。

1月7日夜、予定通り東京および近隣三県での緊急事態宣言が発出されます。いずれ他の自治体でも同様の体制に移行することになると思います。

これについてはまた次回。







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