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天気の子※ネタバレ含む

今更ながらに昨年の大ヒットアニメーション映画新海誠監督作の「天気の子」について書きたいと思う。

コロナの影響で再上映されていたので昨年見逃してしまったこともあり一ヶ月前、そして昨日の二回観に行った。同じ映画を二回見に行くのは初めての経験だ。それだけ俺にとっては面白かった。個人的には同監督の前作「君の名は」より好みだった。(もちろん君の名はも面白かったが。)

さて、なぜ二度も観に行くほどこの映画に虜になったのか。言語化してみたいと思う。

分析した結果、原因は大きく三つある。

①主題がわかりやすい。

この作品の主題はざっくりいうと「東京の水没か好きな人か一つ選ぶとしたらどっちか?」という点だと考える。

東京では天候の調和が狂っていて異常なほどにずっと雨が降る。そんななかヒロイン・陽菜は一時的に一定範囲を晴れにするという特殊能力を持っている。ただ、その能力を持つものは人柱であり彼女を犠牲にすれば天気は元に戻るというのである。そして、一度陽菜は空に消えることで空模様は回復する。しかし、陽菜に惚れる主人公・帆高はもう一度彼女に会いたいという強い思いから彼女と再会。東京が晴れの日を取り戻すより彼女が生きていることを望んだのであった。これがもし現実ならこれは善悪の判断は付きづらく、たった一人の犠牲で多くの人が被害を受けずに済むなら、多くの人はその子に犠牲になってほしいと思うだろう。実際作中で帆高の恩人の須賀もそのようなことを述べていた。作品だからこそこの純愛に美しさを感じたりしているだけなのかもしれない。ただ、思うのはなぜ多くの人の命のために陽菜が犠牲にならなければならないのかということだ。何か悪いことをしたわけでもない、なのにそんな不条理で彼女が犠牲になってよいのか、そう考えるとこの帆高の判断は正解なのではないか、と俺は思う。

深く考えるとそうだが、実際見た時思ったのはそれまでの二人の過程に感情移入してそりゃ陽菜を選ぶよなぁ。帰ってきてくれてよかった〜って純粋に作品として面白いと思っただけなのだが。

②圧倒的映像美

新海誠監督の最大の特徴である映像の美しさ。あれが余韻を何倍にもしているのは間違い無いと思う。君の名はを見た後もそうだったが彼の映画を見たあとはしばらくその映画のことしか考えられなくなるほどの余韻が心に残る。だからもう一度みたくなる。他にも面白い映画は何度も見てきたが、ここまで余韻がくるのは新海監督の作品特有のものだと思う。なぜかを考えるとやはり映像の美しさゆえではないかと考えた。今回で言うと空模様や東京のリアルさ、そして二人が空から落ちてくるところの美しさなどだ。

③心を撃つRADの音楽力

他の音楽を使った場合どんな作品になるのか分からないから一概には言えないが、それでもこれ以上マッチする音楽はないんじゃないかと思うくらい作品の雰囲気、内容と合っている。それが、更なる感動を呼ぶ。RADWIMPSを普段あまり聴くわけではないのだが、この作中に出てくる曲は毎日のように聴いているし、そのたびにその音楽が流れていたシーンが頭を駆け巡る。これも前作君の名は同様だ。今回で言えば、二人が空で再会してから地上に落ちるまでのグランドエスケープが本当に鳥肌ものだった。あと、ラストシーンの3年後の再開のところで大丈夫が流れる所も心が震えた。音楽を作る人の感受性は本当に凄いと感じる。

以上がこの作品が自分にとってとても面白いと感じた理由だ。細かいことを言うとまだまだあるがざっと言うとこんな感じ。俺にはいわゆる考察勢のような深読みする力はないけど、純粋にこの作品を楽しめたのでよかった。新開監督の次回作が楽しみで仕方がない。



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