Wrangler「7 ICONS」
母の日にお花はいらないと言われました。
こんばんは。栗山です。
さて、本日はWrangler(ラングラー)について。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、Levi’s、Leeと並ぶジーンズ3大ブランドの1つであるWrangler。
しかしながら、世間での人気や知名度は前社2ブランドに比べて、かなり劣っているのが現状。
古着市場でも、同じ年代の物であれば、圧倒的にWranglerの方がお安くなっています。
これはうれしい事でもあるのですが、Wrangler好きな僕としては少し寂しくもあります。
ちょっとだけで良いので、皆様にその魅力を知ってほしいなと思い、
今回はWranglerを代表する”7つのアイコン”を中心にご紹介したいと思います。
さっそく行ってみます↓↓
①Rope Logo Button
ロゴが刻印されたトップボタン。
シンプルですが、ブランドを表現する重要なディテールです。
②Flat Rivets
ここはWranglerを語る上では外せません。
元々はカウボーイのジーンズとして誕生し、ワークウェアとは違った切り口で市場を開拓してきたブランド。
そして、そのカウボーイが馬に乗るときの必需品が”鞍”です。
馬に固定して道具入れにしたり、乗り心地を良くする目的で使用され、一日中、馬上で過ごすカウボーイには欠かせないアイテム。
多くはレザーで作られた高価な物なので、彼らが馬と同じように大切に扱ってきた道具です。
そんな鞍を傷付けないように考えられたのがこの「フラットリベット」。
一般的なリベットは打ち抜きタイプで、"でっぱり"があるのですが、Wranglerはそれを平らにすることで、大切な鞍を傷つけないように工夫していったんですね。
③Logo Label
ジーンズのレザーパッチも、ブランドを表現する最重要ディテールの1つ。
誕生初期はレザーでしたが、その後は縮みが少ない事や劣化しにくい「塩化ビニル」に変更されています。
とは言っても、使っていくと塩化ビニルも普通に割れます、、、
④7Belt Loops
ジーンズのベルトループは5本がスタンダードですが、Wranglerは7本を採用。
後ろのベルトループが通常より2本多いですね。
激しい動きが多いカウボーイの為に、ベルトをしたときに、よりフィットしてズレにくいようになっているんです。
たった2本の違いですが、実際着用してみると、腰回りがしっかりホールドされ、抜群のフィットを感じていただけるけるかと思います。
⑤Silent ”W” Stitch
バックポケットのステッチは、レザーラベルと並んでジーンズに重要な要素のひとつ。
ブランドの頭文字”W”のステッチが入ります。直線のデザインが恰好良いですね。
頭文字は発音しないので、サイレントWと呼ばれています。
⑥Rodeo Ben Watch Pocket
特徴的なウォッチポケット(コインポケット)。
これも乗馬の際に物が落ちないように考えられたディテール。
ウエストバンドぎりぎりに、そして平行に取り付けられています。
決して使いやすいわけではありませんが、落ちにくさは抜群です。
⑦Yoke Over Panel
こちらも物が落ちにくいように考案されたディテール。
ヨークの高さが他ブランドとは逆になっているのがポイントです。
※ヨーク
ジーンズ特有のパーツ。ウエストの帯と、見頃の生地の間にある"V字"の部分です。
お手持ちのジーンズには必ず付いるので、ご興味あれば是非確認してみて下さい。
どういうことかというと、
Levi’sは身頃の生地が上、Wranglerはヨークが上になっています。
(分かりやすいように、Levi'sを比較対象とさせていただきました。)
これによって、物が落ちそうになった時に引っかかってくれるんですね。
ものすごく細かい部分ですが、これが意外と実用的なんです。
Levi's のヨーク
以上が、Wranglerの代表的な「7 ICONS」でした。
ご存じなかった方の新たな発見に、ご存知の方の復習になっていただければ幸いです。
その他の特徴的なディテールもご紹介したかったのですが、
思ったより長くなってしまったので、続きは次回という事で。
ご紹介してきたジーンズはこちら。
オンラインからもお買い求めいただけますので気になる方は是非。
栗山