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F1型落ちフェチのマシン探訪③(映画「フェラーリ」公開記念)新旧の見分けが付かない跳ね馬

型落ちF1マシン沼にどっぷり浸かってる
スシつめ太朗、です。

フェラーリの創業者、コメンダトーレ(総帥)ことエンツォ・フェラーリの半生を描いた映画
「フェラーリ」
が本日7月5日から公開です。

それにちなんだ、今回の型落ちマシンは・・・

1983年のフェラーリ。

まずは下の画像をご覧下さい。
一方は本戦仕様、もう一方は型落ちです。↓
※旧型には伏せ字の後ろに(B)が付きます。

①フェラーリ126C○(1983年)
②フェラーリ126C○(1983年)


一見、同じマシンに見えませんか?

どっちも同じじゃないですか!

違うんだよ母ちゃん!!


・・・失礼しました😅

ちなみに、型落ち車のオリジナルはこちらです。

フェラーリ126C2(1982年)



全然違うじゃないですか!

違うんだよ母ちゃん!!(?)


・・・大変失礼しました😔

筆者もぱっと見じゃ「どっち?」となってしまうこの2台、じつはある箇所で見分けるポイントがあるのです。

フロントサスペンション周りに注目して
前の126C2の画像と一緒に見比べてみて下さい↓

①フェラーリ126C○(1983年)
②フェラーリ126C○(1983年)

よく見ると①のフロントサスペンションには
付け根にカバーがありますよね。これが
新旧マシンを見分ける方法なんです。
理由は

モノコックの形状の違い

にあります。

旧型のベースマシン、126C2は

「アルミハニカム製モノコックにカウルを被せる方式。」

それに対して

1983年の本戦仕様は

「カーボンコンポジット製一体成形モノコック。」


この違いがフロントサスペンションのカバーの有無に現れていて
126C2は1982年の初期型からフロントサスペンション周辺をカウル(フェアリング)で覆っていました
(実はフロントサスペンションの形状自体が
初期型(ロッキングアーム式)と中期以降(プルロッド式)で異なっており、
画像の126C2は中期〜後期型でサスペンション変更の際にフェアリングが撤去されて①に近い形状に変化しています)。
①のフロントサスペンションカバーはその名残かと思われます。

一方で②は強度・剛性に優れ、カウルを被せない一体成形のカーボンモノコックを採用したこともありデザインも含めてカバーは必要なくなったのかもしれませんね。

という事で・・・

①フェラーリ126C2B(1983年)
②フェラーリ126C3(1983年)

①が旧型マシンを改修したフェラーリ126C2(B)
②が本戦仕様のフェラーリ126C3
です。


筆者が著名なメーカーの126C3のモデルカーを購入した際、126C2Bとの違いを各種モータースポーツサイトで調べ尽くした結果

そのモデルカーの特徴がほぼ126C2Bであり、メーカーが間違えた可能性がある

くらい、見分けに難儀する
1983年シーズンを戦った2台のフェラーリのお話でした。

126C3が出走してた

ルネ・アルヌーのドイツGP仕様ってなってたんだよなー

やだなーおかしいなー。


いかがでしたでしょうか?
見た目が瓜二つのマシンって意外と存在するんですね。
これと↓

ウィリアムズFW14ルノー(1991年)

これとか↓

ウィリアムズFW15ルノー(1992年・アランプロストによるテストドライブ)

※筆者は当時この2台の区別が付かず、1993年開幕戦にアップデートされたFW15Cとして走行した事でようやく別の車と解りました。


それではまた。
ご覧いただいた皆様、ありがとうございました😄

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