マタニティマークをつける勇気~女性が働き、妊娠に向けて前向きな気持ちがもてる世の中へ~

日本でよく見かけるようになったマタニティマーク。

今回の記事では、このマークについて触れていきます。

1)そもそも、なぜマタニティマークができたのか

マタニティマークの意味について、まず確認していきましょう。


〇マタニティマークとは

・妊産婦が交通機関等を利用する際に身につけ、周囲が妊産婦への配慮を示しやすくするもの。
・さらに、交通機関、職場、飲食店、その他の公共機関等が、その取組や呼びかけ文を付してポスターなどとして掲示し、妊産婦にやさしい環境づくりを推進するもの。

厚生労働省HP参照:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/boshi-hoken/maternity_mark.html

と定義されています。

マタニティマークをつけている人に対して、周囲の人が思いやりをもった行動・配慮をできることを目的にしています。


2)マタニティマークをつけている人ってどんな人?


マタニティマークをつける時期は人それぞれのようですが、妊婦であればだれでも、いつでもつけられます。

母子手帳交付される6~10週を目安につけ始める方が多いようです。

私自身は妊娠を経験したことがないので、想像の域に過ぎないのですが、妊婦は妊娠により身体の変化が現れ、今まで当たり前にできていたことが難しくなるようです。

例えば、悪阻のなかでの満員電車通勤。

地獄といっても過言ではないかもしれません。

私自身、満員電車(女性専用車両)に乗っていたことがありますが、マタニティマークをつけてつり革につかまって乗っている方がいました。

目の前の座っている人は眠っているようでした。

電車の通勤時間が長ければ、睡眠時間に当てたい気持ちもわかります。

ですが、もし起きたタイミングで席を譲る等できたら、妊婦さんも少しは休めるのではないかと思います。


脱線しますが、朝の女性専用車両で化粧される方々。

電車の揺れにも負けず、周りを気にせずにメイクできる技術、メンタルの強さには感服します。

しかし、妊娠していない私ですら少し嫌な気持ちになってしまいます。

化粧品って匂いがしますし、粉が出ることで空気が汚されるんですよね。

妊婦にとっても、あまり良いとは言えないと思います。

時間に追われ、家でメイクする時間がなく、電車内で行うしかない…という日本の今の会社勤めが原因の一端を担ってそうですが。

ゆとりをもって行動できる、、、そんな意識が広がればいいのですが、、、


+α ヘルプマークをつける人はどんな人?

『障がい者』と聞くと、皆さんはどんな人をイメージしますか?

障がい者にもいろんな種類があります。


身体障碍者、精神障碍者、知的障害者、発達障害者…

私が思いつくだけで、これらの種類の障がい者が挙げられます。

(漢字を間違えていたらすみません)


おそらく、私の知らない障がい者のタイプの方もいらっしゃるでしょうし、これから医療が進むにつれて新しい疾患も発見されるかもしれません。


いろんな種類の障がい者が増える中で、外見で「障がい者」と分かるのはどれくらいいるのでしょうか。

見ただけじゃ分からない…という方が増えてきていると思います。

ヘルプマークをつけることは、自分が障がい者であることを認め、周囲に知らせることになります。

これって率直に言って、すごく勇気のいることだと思います。

だから、ヘルプマークをつけるという行為をしているだけで、その人は勇気を出しているんです。

ヘルプマークをつけている人をみかけ、何か困っているようだったら、声をかける…そういった行動をとることができたら、優しい世の中になると感じませんか?


3)せっかくマークをつけているのに・・・

 マタニティマークは妊娠していることを周囲に理解してもらえますが、良いことばかりではありません。

 駅構内でマタニティマークをつけている妊婦に体当たりする人がいたと一時期話題になりました。

 また、妊娠を望む人、不妊治療を行っている人がマタニティマークを見ると辛い思いを抱く方もいます。

 マタニティマークをつけることのメリットはありますが、デメリットもあります。

 ただ、もし妊婦さんの身体に何かあったとき、すぐに妊娠していると分かる『マタニティマーク』をつけていることは大きな利点になります。

私なら…マタニティマークをつけないという選択肢は選びません。

4)まとめ

今の日本は、自分さえ良ければ良いという考えが多くなってきています。

つまり、思いやりの感情が希薄してきている。

しかし、震災直後の交通機関再開時、電車の乗車ルールを守っていた日本人の姿を海外では素晴らしいと評されていました。

日本人の生来の性分か、後天的な美徳かもしれませんが。

日本人は本来は意識高い系の部類だと思うのです。

(久しぶりに意識高い系という言葉を使いました・・・)

そのため、日本人のマナーの良さを生かして、しんどい人がいれば助けられる社会になってほしいです。


最後になりますが。

マタニティマークについて言及するにあたって、今後の少子化に対して改善プラン(意識づけ)を思いついたので残しておきます。

・マタニティマークの意味をきちんと理解し、周囲に思いやりをもって関わる人が増えること。

・妊娠をしたとしても自分のペースで生活を送ることができ、自分と新しい命を思いやれること。

・現代の日本は、女性が働き続ける社会となったからこそ、より女性が産前に働きやすく休みやすい労働環境に変えていくこと。

長文になってしまいました。

読んでいただきありがとうございました。



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